【翻訳】PVの教える、素早いプレイ6個のポイント・引き分けを避けるために by Paulo Vitor Damo da Rosa

Channel Fireballより、PVによるプレイングガイドです。
意図しない引き分けは常に避けたいもので、どのように改善すればよいかを教えてくれます。
すぐに実践できるものも多いので、個人的にも取り入れようと思っています。

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


何故素早くプレイする必要があるのか。
それには5つのメリットがあるからだ:

1.マッチは時間内に終わらせたい
マジックでの引き分けは最悪だが、素早くプレイすれば避けることができる。

2.複雑な盤面で、より良い選択ができるようになる
遅いプレイでは状況を正確に把握するための時間が無くなってしまう。
しかし素早くプレイしていれば、より多くの選択肢を検討できる。

3.対戦相手の長考を防止することもできる
1ターンにかけられる時間は限られているし、あなたが自分のターンを一瞬で終えたなら、対戦相手も無駄な時間は使えないだろう。

4.より練習する様になり、効率も上がる

5.周りからの印象が良くなる
遅いプレイに付き合わされるのは常に退屈だ。

素早くプレイする価値がお分りいただけただろうか(カーステンごめんよ)。
これを実践すれば改善できる:

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1) 対戦相手と同時に考える

対戦相手が優先権を持っていても、思考してはいけない、ということはない。
私は対戦相手が時間を使っている間も、常に何かを考えている。
アタックされたらどうブロックするか、沼を引かれたらどのスペルをプレイするか、などだ。
全ての可能性を想定するのは不可能だ。
突然速攻クリーチャーが出てくることもあるだろう。
しかし大抵のことは予想できる。
この方法はゲームのスピードを上げるだけでなく、ある意味対戦相手の時間を盗んでいるともいえる。
対戦相手が自分のターンにだけ考えているのに対して、こちらは必要があれば自分のターンにもじっくり検討できるのだから。

試合開始前も思考時間に充てることができる。
マリガン判断が終了するまで、序盤の動きを考える時間は十分にある。
もし対戦相手がマリガンで、こちらがキープならさらに増える。
特に1ターン目の選択肢が多いデッキで有効だ。
多色デッキでのフェッチ選択、レガシーのコンボデッキ、親和などがこれにあたる。

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2) 対戦相手を待たずに手札を確認する

1番目と似ているが、非常に重要なので別カテゴリーにした。
対戦相手のマリガン判断が終わるまで自分の手札を見ないプレイヤーをよく見かけるが、私はこれは間違いだと考えている。
相手の顔色を見るためだということは理解しているが、ゲーム時間を削ることと比較すると、些細な情報だ。
私だけかもしれないが、10年以上競技マジックをプレイしてきて、対戦相手の表情でマリガン判断を変えた覚えは無い。

マリガン判断は時間がかかることも多く、どうせ悩むならば同時の方が効率的だ。
あなたがひどく表情に出てしまうタイプでないならば、可能な限り早く手札を確認したほうが良いだろう。

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3) 練習する

一度見たことのあるシチュエーションであれば、脳がパターンを覚えているので、多くの時間を使わなくて済む。
例えばルイスのバントヒロイックの記事で、彼は最適解にたどり着いている:

“1枚目の命令は重装歩兵と執政を格闘させ、先駆者を+1モードの対象にする。
まず英雄的が誘発し、命令が解決される前に行動する。
2枚目の命令で重装歩兵を+1し、先駆者と大導師を格闘させる。”

このプレイはそこまで複雑ではない。
しかし英雄的と命令の解決の間に行動できる、という知識が求められる。
もし初めてヒロイックをプレイするとしたら、その場で思いつくのが無理だとは言わないが、時間がかかることは間違いない。
あらゆる可能性を考え、どのように作用するかを検討しなければならない。
一度もプレイしたことのないデッキで、限られた時間で正解にたどり着くのは非常に難しい。
もしドロモカの命令のテキストを読んでいるレベルだと、色々な可能性に混乱させられて、もはや不可能だ

一方、そのデッキをプレイしたことがあり、同じ状況を経験したことがあればどうだろう。
2枚の命令があれば、解決前に動くべきだと一瞬で理解できる。
正解が見つけられなかったとしても、そのために行動しなければならないが、その結果には大きな隔たりがある。

これはどのデッキでも起こり得る。
エスパーの経験豊富なプレイヤーは、太陽の勇者、エルズペスの-3能力に対応して、自分の龍王オジュタイに胆汁病を打つことを知っている。
Elspeth, Sun's ChampionDragonlord OjutaiBile Blight
デッキを使ったことが無ければ、自分のクリーチャーに胆汁病をプレイする、という回答にたどり着くには時間がかかるだろう。
もし気づけたとしても、経験豊富なプレイヤーが30秒で行うプレイに、より多くの時間を使うことになってしまう。

4) 機械的な行動に長い時間や頭を使わない

難しい局面で時間を使うのはしかたがないし、私も同様だ。
私が理解できないのは、機械的に行動すべき場面で時間を使うことだ。
あなたがタップアウトしている状態で私がターンを返したとしよう。
ゴーと言い終わる前にアンタップするものだと私は考える。
もしファイヤーボールを15点打つなら、土地をひとかたまりにタップして、1回の行動でプレイすればよい。
しかし、注意深く1枚ずつアンタップして、引いたカードをよく確認し、しっかり手札に加えて、1枚ずつ土地をタップして、ようやくファイヤーボールを打つ人もいる。
意図的でなければ時間の浪費に他ならない。

もちろん無理にスピードを上げる必要はないし、私の個人的な感情をケアする必要もない。
私が言いたいのは、機械的に動く場面で早く行動することが、引き分けを減らす一番簡単な方法だということだ。
あなたがするべきことは、手を早く動かして、流れるようにプレイするだけだ。
カードを引いたらサッと手札に加えよう!
テーブルの上の上に置いて覗き見ても無意味だ。
私の試合を観たことがあるなら分かると思うが、対戦相手のターン終了から私のメインまでの時間は実質0秒だ。

シャッフルを早くする方法も知るべきで、特にパイルシャッフルを減らすことは意識して欲しい。
パイルシャッフルの主な目的はデッキの枚数を数えることだ(対戦相手のデッキも含む)。
一度やったら充分で、それ以上は余計な時間だ。

5) 連続的な思考の訓練

マジックは非常に複雑なゲームで、全ての状況を2分で正しく判断することはできない。
しかし余程のことが起きない限り(起源の波で10個パーマンネトが出てくるなど)、これまでの流れがあって今の状況に至っているので、変化のあった部分だけをアップデートすればよい。

例えばブラックジャックでのカードの数え方を想像してほしい。
ジャックを引いたら”-1”で、もう1枚引いたら再度”-1”、結果”-2”だ。
更に引いたら”-1”して”-3”で、クイーンを引いたら”-4”になる。
プラスとマイナスの繰り返しなので永久に続けることができる。
今”-12”で4を引いたとしたら、すぐに”-11”と答えられるだろう。
だが、JJJQ45678J3JA7KKJK2234と引いて今のカウントは?、と聞いたら直ぐには分からないだろう。
もし4の後にエースを引いたら?、となったらもう大混乱だ。

マジックでも同様だ。
突然複雑な盤面を見せられたら許容量をオーバーしてしまう。
しかし場の流れを追っていれば、新しいことが起きても1つ要素が足されたに過ぎない。
毎回状況を1から計算せずに、変化のあった個所だけを頭の中で加えること。
このターン攻撃しても大丈夫だと確信できたなら、次のターンも追加のクリーチャーを出されるぐらいだと想定できる。
これまでの判断を引き継いでいるので、新しい要素が与える影響だけを考えればよい(もし追加のクリーチャーを出されたら、次のアタックは危ないかもしれない)。

6) 早いデッキを使う

拍子抜けしているかもしれないが、これも立派なアドバイスの1つだ。
デッキが遅すぎて何もできない場面もよく起こる。
2003年の世界選手権ベルリンで、我々のチームはコントロールミラーのシークレットテクとして《陰謀団の取調官/Cabal Interrogator》を発見した。
しかし遅すぎるため、もし1ゲーム目を取られると、いくらこのカードが強くても勝つことが出来ないと気が付いた。
そして結局プレイしなかった。
Cabal Interrogator

GPサンパウロでのこと。
ペドロはエスパーが好きだが、プレイの遅い相手に当たると、自分の実力では時間内に終わらないと判断して別のデッキを選択した。
1回引き分けると更に事態は悪くなる。
相手も引き分けているということは、デッキが遅いかプレイが遅いプレイヤーと対戦することになる(なので引き分けを狙う人がいるのは非常に驚きだ)。
彼は1回引き分けると、その後も繰り返すだろうと心配していた。
デッキが遅いことに加えて対戦相手も遅く、彼も早くプレイできないからだ。

これが誰も言わないが私が伝えたかったことだ。
デッキ、もしくはあなたが時間内にマッチを終わらせられないならば、別のデッキを使用するべきで、これも重要な判断基準だ。

今回伝えたかったことは以上だ!
楽しんでくれれば幸いだ。
意図しない引き分けを避ける手助けにならんことを。

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