【翻訳】デュークの新連載「今週の標的」―歩行機械アブザン―

Channel Fireballより、リード・デュークの新連載「今週の標的」です。

今回はスタンダードで、最注目デッキ「歩行機械アブザン」の解説です。
どのように戦えば勝つことが出来るのか、現環境を支配するデッキへの対処方法を解説しています。

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


新連載「今週の標的」にようこそ!
毎週、環境の柱として目されているデッキを取り上げようと思っている。
その時点では最大勢力ではないかもしれないが、近いうちに隆盛すると思われるものも含める予定だ。

今週は歩行機械アブザンで間違いないだろう。
このデッキはGPロンドンを席巻した。
優勝しただけでなく、2位から9位の間に4人のプレイヤーを送り込んだのだ!
私もチームメイトのマット・コスタとアメリカ北西のWMCQに乗り込み、TOP8まで行くことができた。

このデッキは中速のアブザンだ。
アブザンアグロと似ているが、ラクシャーサの死与えの代わりに、搭載歩行機械と棲み家の防御者を入れることで安定性を増している。
サイド後はさらにコントロール寄りになり、消耗戦を制することができる。
非常に安定感のあるデッキで、環境の強いカードだけで構成されている。
また明確な弱点もない。

更に深く知りたければこちらも読んでほしい。


Hangarback Abzan
4:《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
4:《疾病の神殿/Temple of Malady》
1:《静寂の神殿/Temple of Silence》
4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
3:《森/Forest》
2:《平地/Plains》
3:《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
3:《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
1:《マナの合流点/Mana Confluence》
1:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》

1:《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree》
4:《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》
4:《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
4:《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》
3:《棲み家の防御者/Den Protector》
4:《包囲サイ/Siege Rhino》

1:《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
1:《英雄の導師、アジャニ/Ajani, Mentor of Heroes》

4:《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》
1:《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
1:《胆汁病/Bile Blight》
4:《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
2:《英雄の破滅/Hero’s Downfall》

サイドボード
2:《究極の価格/Ultimate Price》
2:《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
2:《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
3:《思考囲い/Thoughtseize》
2:《強迫/Duress》
1:《正義のうねり/Surge of Righteousness》
1:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1:《異端の輝き/Glare of Heresy》
1:《自傷疵/Self-Inflicted Wound》


このリストはバランスが取れた典型的なリストといえるだろう。
GPロンドンでは究極の価格が多く取られていたが、アブザンミラーで弱いので、枚数は減っていくと思われる。

ミッドレンジ主体の環境では、自分の立ち位置をはっきりさせることが重要だ。
経験上、相手よりも少しだけ早くするか、遅くするとうまくいく。
ラッシュをかけることで簡単に勝てるならそれを狙うべきだ。
もしくはどっしりと構えて、じわじわ包囲していくのが良いだろう。

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取るべき作戦

ロングゲームで歩行機械アブザンを倒す場合、時を超えた探索、骨読みなどアドバンテージカードが重要だ。
もしくはエルズペスの様な爆弾カードか。
一枚で勝てるカードとして、風番のロックや漂う死、シルムガルも有効だ。
また究極の価格が減るようであれば、嵐の息吹のドラゴンも同様だ。

良いデッキ選択:アブザンコントロール、エスパードラゴン、青黒コントロール、赤黒ドラゴン

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取るべきでない作戦

ドロモカの命令やアナフェンザにやられてはいけない。
また搭載歩行機械対策無しに遅いデッキで勝つことはできない。

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マッチアップ

ミラーマッチ

通常のミッドレンジ対決と同様に消耗戦になるが、ドロモカの命令があるため、先行を取れるかが非常に重要だ。
先手と後手ではプランを変える必要がある。

先手はとにかくスピード重視で攻め立てる。
特に同サイズのクリーチャーを、強化しながら、ドロモカの命令で除去できると最高だ。
フィニッシャーとして、風番のロックや英雄の導師、アジャニまでつながれば完璧。

後手で対戦相手が綺麗なマナカーブで攻めてきたときは、ドロモカの命令以外の除去が必要になる。
自傷疵は最高で、究極の価格は最悪だ。
胆汁病、勇敢な姿勢、異端の輝き、アブザンの魔除け、そして英雄の破滅も強い。
正義のうねりや闇の裏切りを使うこともできるが、入れすぎないこと。
一旦場を固められれば、エルズペスや棲み家の防御者のアドバンテージで勝ちに行く。

最後に重要なのは、搭載歩行機械とアブザンの魔除けの関係だ。
2/2のサイズで止めておきたいことも多いが、アブザンの魔除けは常に強く、絶対に無駄カードにさせることはできない。
安全策を取ることはできるが、警戒しすぎないこと。

赤単

搭載歩行機械は非常に厄介だが、それ以外は普通のアブザンと変わらない。
マグマのしぶき洗い流す砂の様な、歩行機械だけをメタったカードは用途が狭く、噛み合わないと無駄になるので不要だ。

全体除去が減っているのは良いニュースだ。
ケアせずに展開しても問題ないのだ!
可能な限りスピードを優先させること。
ケアしながらプレイすると、包囲サイや真面目な訪問者、ソリンが間に合ってしまってプランが崩壊する。
さらに良いニュースはダメランを多く使っていることだ。

サイドボードでは焙り焼きとゴブリンの踵裂きを増やして、早く勝つプランを突き進もう。

ジェスカイ

ジェスカイは常に、包囲サイの分だけ、不利な戦いになる。
しかし搭載歩行機械を無視して上から攻撃できるのは良いプランだ。
カマキリの乗り手と嵐の息吹のドラゴンが活躍するだろう。

ドロモカの命令の存在が、ジェスカイの隆盛、前線の包囲、岩への繋ぎ止めなどの各種エンチャントの存在を許さない。

充分な枚数の焙り焼きと勇敢な姿勢を使用し、ヴリンの神童、ジェイスやカマキリの乗り手、そして時を超えた探索で勝ちに行く。

結論

歩行機械アブザンはそこまでトリッキーなデッキではない。
これまで強かったアブザンが、変わらず強いだけだ。
なので、いままでアブザンに有効だった戦略は変わらず有効だ。
搭載歩行機械は早いデッキへの耐性と遅いデッキへの安定性を与えたが、以前より遅くなったことも事実だ。

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