【翻訳】ベストなプレイをするための4つのルール by Neal Oliver

Channel Fireballより、ニール・オリバーによるプレイの心構えに関する記事です。
GPピッツバーグで初日全勝から、2日目惨敗した結果を振り返り、得られたことをまとめています。
これはもちろんマジックに関する記事ですが、生活全般にもいえる本質的な心構えなのではないでしょうか。

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


GPピッツバーグで初日9-0した私は明らかに興奮していた。
もちろん初めての経験だったし、それは長い間夢みたものだったから。まだラウンドが残っているとしても、だ。
9-0という結果と、TOP8に入ることを考えるとよく眠れなかった。

次の日はまさしく転落だった。
1ターン差で負けることが続いたし、明確なミスで落としたゲームもあった。
突如このトーナメントは忘却の彼方に送るべきものになってしまった。

ドロップしてこの悲劇から逃れることは避けたが、その後も負け続けた。
2日目の結果は1-5で、初日全勝に何の意味もなくなってしまった。

なぜ私は負のスパイラルから抜け出せず、負け続けてしまったのだろうか。
今回は私の身に降りかかった事故を繰り返さないための方法と、負け始めた時の切り替え方について考えみたい。
どうすれば流れを取り戻すことができるのだろうか。

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栄養を取る

まず、エネルギー不足だったのが誤りだった。
前日の眠りが悪く、昼ごろまでふらふらだった。
可能な限り早くベッドに入り、充分に体力を回復させるべきだった。
よく寝るのと、疲れや眠気が残っている状態では、判断力が全く違っていただろう。

私はトーナメント中の栄養補給には、手軽に食べられて栄養の多いスナック、特にグラノーラバーをお勧めする。
リンゴやバナナが最高だが、会場付近で手に入れるのは難しい。
しかし本気なら事前に準備してもいいだろう。会場で持ち歩くことになっても大した問題ではない。
無糖の飲み物も良い回復剤だ。
糖分をあまり取らないと、トーナメント後半に頭が冴えていい。
もちろん水でも構わない。個人的にはお茶と組み合わせるのが気に入っている。

同じように朝食も重要だ。
初日は2バイがあったので、友人達と楽しくすごすことができた。
2日目は睡眠のために朝食を犠牲にしたので、空腹のまま参加することになってしまった。
長丁場のトーナメントでは、朝食がエネルギー源だ。
ゆっくりランチをとるのは、スケジュール的に難しいだろう。

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頭を切り替える

しょうもないミスの後は最悪な気分だ。
そのせいで負けてしまったし、後悔に何度も打ちのめされた。
同じミスは繰り返さない、と言うのは簡単だが実行するのは難しい。
唯一できるのは、ネガティブな結果をポジティブに捉え直すしかない。
つまり頭を切り替えるということだ。
その方法の一つが、少しの時間でいいからトーナメント会場を離れることだ。
会場は常に人がいっぱいで雑音が多いので、気づかない内に体力を消耗する。
ほんの少しの時間でも、そこから離れることは良い気分転換になる。

ストレッチをして血の流れを良くするのも、頭を切り替える一つの方法だ。
ミスのことを振り返りつつも、体をほぐしてあげる。
精神と肉体のコンディションは繋がっているので、体が快適ならベストなプレイができるだろう。
別にジョン・フィンケルの様にシェイプアップする必要はない。あくまでもできる範囲で充分だ。
誰しもプレイング能力には限界があるが、その力が最大限発揮できる状態を維持することが重要なのだ。

あなたが社交的なら、友達とプレイについて話し合うのも良いだろう。
周りの成功体験を力に変えて、自分の失敗を次の成功に繋げよう。
内向的なら自分と向き合おう。
散歩でもしながら失敗をメモに残す。
失敗を吐き出すことで、トーナメントはまだ終わっておらず、勝つチャンスが残っていることに気づけるだろう。
必ずしもうまくいくとは限らないが、モヤモヤした思いを抱え続けているのとでは全然違う。
失敗を立て直すのは、とても重要なことだ。

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絶対に諦めない

プロツアーに参加して最もツラいのは、自分のデッキが弱いと気づいてしまった時だ。
しかもこれはよく起こる。自分では強いと思っていても、上には上がいる。
ベストなデッキと対戦しているときに、自分のデッキを憂うのはさらに不利になるだけだ。
デッキ負けしているだけでなく、気持ちまで折れてしまうからだ。
しかし時間は戻らない。
現在の盤面に集中して、不利な状況をひっくり返す一手を考えよう。

負けが込んでくると、なおさら立て直すのが難しくなる。
突如絶望的な気分に襲われることもあるだろう。
あの長い移動時間はなんだったのか?なぜもっとメタゲームを読むことができなかったのか?
しかしデッキは既に登録されていて、後から悔やんでも意味はない!
出来るのは手持ちの武器で戦うことだけだ。
なんとかして勝つ方法を見つけることに全力を尽くそう。
それでも負け続けるかもしれないが、前向きでいればチャンスに巡り合う可能性はある。

トーナメントを振り返る

ピッツバーグでの失敗にそこまで固執しているわけではない。
負け続けることは誰にでもあるからだ。
良かった点と悪かった点を振り返ることが、未来の成功のために最も重要なことだ。
負けに繋がったミスを認めるのは辛いことだが、失敗を無視することが最も大きな過ちだ。

私は2日目にも力を持続させることができなかった。
そして負けに身を任せてしまい、散々な結果に終わった。
9-0から10-5になってしまったのは既に伝えた通りだ。
そのような失敗をこうして記事にするのも辛いことだが、それを認めることは必要だと感じている。
この経験を書き残すことで、より成長できるからだ。
もしも全くミスをしなかったとしても、同じ結果に終わる可能性はある。
しかし、勝てる可能性があったことかどうかを確認することは、それだけで意味があることだ。

私が真に目指すべきは、個別のゲームの勝利では無い。
私にとってのゴールとは、常にベストを尽くし、次のトーナメントに向けて成長することだ。
一旦それを達成したかにみえたが、脆くも崩れ去った。もし達成していたらあなたはこの記事を読んでいない。
とはいっても取り返しのつかないミスをしたとは思っていない。
軸をぶらさなければ次回、勝利することができるだろう。
自分に正直になって、自分が犯したミスと真正面から向き合って、その解決策を考えられるようになれば、更に勝利は近くなるだろう。
そして、それはあなたにもあてはまることだ。

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コメント

  1. naoki より:

    翻訳ありがとうございます。
    いつも読ませて頂いています。

    今回は私のGP神戸での成績(初日9-0からの11-4)とほとんど同じ感情でしたのでコメントをしようと思いました。

    負けた試合を振り返って運が悪かったのか?
    プレイミスをしていないのか?

    終わってから何日も考えていました。

    今となっては負け試合がほぼミスによるものだという結論に至っていますが、ミスをしないための行動を怠ったことを今回の記事で改めて感じる事が出来ました。

    ありがとうございます。

    • Oversear より:

      コメント頂きありがとうございます!
      そのようにいっていただけると、この記事を紹介して本当に良かったです。

      負けた瞬間は茫然自失になってしまいますが、絶対に改善点はあるんですよね。
      私も6連勝から3連敗で初日落ちしたことがあるので気持ちわかります。

  2. 匿名 より:

    栄養を取るというのは確かに大切だけど、その項の詳細については全く役に立ちませんね。
    栄養学を全く無視しして、とりあえず何か食べれば良いという雑な発想はいかにも外国人らしい。

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