【翻訳】カーステンによる《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》カード評価 by Frank Karsten

遂に正式なプレビューシーズンが始まりました!
今回はChannel Fireballより、フランク・カーステンによる《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar》の評価に関する記事を紹介します。
使うデッキを選びそうなカードですが、カーステンの評価はどのようなものなのでしょう?

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


ついに『ゲートウォッチの誓い』収録の《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar》が公式リリースされた。

29December2015ChapinPreviewNissa

3マナのプレインズウォーカーは本当に珍しい!
これまで6枚しか存在しておらず、どれも構築でプレイアブルだ。

ajani ashiok dackfayden domri_rade P8JTAKmf2Mb58vVM liliana-of-the-veil

はじめてニッサの能力をみたときは失望したが、3マナの重要性を思い出し、改めてしっかり評価することにした。

+1:緑の0/1の植物・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

若干信頼性に欠けるが、チャンプブロッカーを永久に生成する。
スタンダードでは0/1も色々なカードへの対策になる。
アナフェンザ、タシグル、ナントゥーコの鞘虫、ケラル砦の修道院長、僧院の速槍などだ。
一方、風番いのロック、雷破の執政、包囲サイ、カマキリの乗り手、棲み家の防御者には無力だ。
だとしても3ターン目にプレイしたニッサは、最低1ターンは生き残るだろう。

では0/1トークンの価値は?
まず自傷疵、忌呪の発動への対策になる。
ナントゥーコの鞘虫、骨の粉砕、進化の飛躍の生け贄にもできる。
ギデオンの紋章でも強化できるし、ソリンやエメリアへの撤退、アタルカの命令でもよいだろう。
またロックの強襲発動にも使える。
カジュアルだが、ゼンディカーの報復者デッキで使うこともできる。

nantukohusk bonesplinter evolutionalyleap wingmate avengerofzendikar

-2:あなたがコントロールする各クリーチャーの上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。

ニッサは自身の植物トークンを強化できるが、その他のトークン能力と組み合わせることで真価を発揮する。
例えばスタンダードでいうと、荒野の確保、ドゥイネンの精鋭、搭載歩行機械、軍族童の突発、エメリアへの撤退、ソリンなどだ。

secure dwynen hangarbackwalker hordeling gideonallyofzendikar

強化されるのはその時点で戦場にいるクリーチャーだけなので、栄光の頌歌には劣る。
しかし+1/+1カウンターであるという価値がある。
スタンダードでいうと、硬化した鱗、搭載歩行機械、毅然さの化身、アブザンの鷹匠、下生えの勇者、鼓舞する呼び声、アラシンの上級歩哨あたりだ。
『ゲートウォッチの誓い』には+1/+1カウンターがらみの能力があるので、それらとの相性も要チェックだ。

hardenedscales avataroftheresolute falconer undergrowthchampion senitenels

-7:あなたはX点のライフを得てX枚のカードを引く。Xはあなたがコントロールする土地の総数に等しい。

奥義は重く、最低4ターンは必要だ。
チャンプブロッカーがいたとしても簡単には達成できないだろう。
しかし、除去がしっかり入っていれば達成不可能ではない。
そして奥義発動できれは、6か7のスフィンクスの啓示となるのでミッドレンジやコントロールデッキとの対決を制する力がある。

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どのデッキで使うか

最も理想的なプレイは3ターン目から植物トークンを生み出して、+2/+2ぐらい強化することだ。
攻めている時であればマイナス能力からスタートするし、守りたい時はプラスからだ。
いずれにせよ大きな違いはないだろう。

経験的にニッサは単純なアグロデッキには合わないと思う。
遅いしプラス能力が合わないからだ。
純粋なコントロールデッキでもマイナス能力が活躍しない。
ナントゥーコの鞘虫デッキでも、集合した中隊が重要なので、クリーチャーでないため使われないだろう。
硬化した鱗デッキも選択肢になるが、デッキ自体のパワーがあまり高くないのと、0/1トークンを活用できないのであまり合わないだろう。
既に3マナ域に、マナ喰らいのハイドラという素晴らしいカードがいるのも理由だ。

ゼンディカーの代弁者、ニッサが最も活躍するのはトークンデッキだと考えている。
多くのクリーチャーを生み出して物量で圧倒するのだ。
ここならばプラスもマイナス能力もどちらも有効だ。

例えばこんなデッキをサンプルとして考えている。


Bant Aggro Tokens
4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
3:《梢の眺望/Canopy Vista》
1:《荒廃した草原/Blighted Steppe》
1:《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
1:《伐採地の滝/Lumbering Falls》
1:《大草原の川/Prairie Stream》
4:《森/Forest》
2:《平地/Plains》

4:《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree》
4:《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
3:《毅然さの化身/Avatar of the Resolute》
1:《棲み家の防御者/Den Protector》
1:《アブザンの鷹匠/Abzan Falconer》
1:《アラシンの上級歩哨/High Sentinels of Arashin》
2:《風番いのロック/Wingmate Roc》

4:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
3:《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar》

3:《絹包み/Silkwrap》
1:《進化の飛躍/Evolutionary Leap》

2:《エメリアへの撤退/Retreat to Emeria》
3:《荒野の確保/Secure the Wastes》
3:《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》


これはバント大変異とバントトークンのミックスだ。
青マナを使ってサイドボードにカウンターを入れられるが、基本は緑のダブルシンボルが優先される。
死霧の猛禽よりもゼンディカーの代弁者、ニッサの方が多くのシナジーを得られるだろう。


Abzan Superfriends
4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2:《梢の眺望/Canopy Vista》
1:《燻る湿地/Smoldering Marsh》
3:《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
4:《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
3:《乱脈な気孔/Shambling Vent》
3:《森/Forest》
1:《平地/Plains》

3:《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter》
4:《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
3:《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
4:《絹包み/Silkwrap》

3:《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar》
4:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
2:《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
2:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》

3:《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
2:《残忍な切断/Murderous Cut》
2:《衰滅/Languish》
1:《次元の激高/Planar Outburst》
2:《荒野の確保/Secure the Wastes》


こちらはアブザンコントロールとアブザントークンのミックスで、トークンデッキというよりはプレインズウォーカーデッキになっている。
3色のマナベースは少し欲張りだが、ゼンディカーの代弁者、ニッサがデッキに柔軟性を持たせてくれる。

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結論

ドムリ・ラーデほど多くのデッキで使われるとは思わないが、搭載歩行機械、荒野の確保、ギデオンなどと合わせてトークン戦略をサポートするだろう。
トークン生成と全体強化の両面を、低いマナコストで提供できるので評価に値するといっていいだろう。

さすがは木と友達なだけのことはある。

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