【翻訳】タルモツイン入門 by Adam Yurchick

TCG Player.comより、強豪プレイヤーアダム・ヤーチクによるモダンのタルモツインデッキのプレイングガイドです。
デッキ別相性及びサイドプランも解説されています。
現在とはメタゲームが異なりますが、大筋の戦略には変化ないので参考にしてみてください。

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。
※この記事は2014年4月に旧サイトに掲載されたものです。


タルモツインはPT神々の軍勢で最も革新的なデッキだと感じていたが、GPリッチモンドでも結果を出し、MOでかなりの注目を集めている。
初めて見たときは単純なデッキだと感じていたが、サイドプランを対戦相手によって複雑に考える必要があり最も複雑な双子デッキだと思う。
今回はそんなサイドボード後も含めた主要アーキタイプとのマッチアップガイドをお届けしようと思う。
タルモツインはテンポ双子の革新的な進化だ。
タルモゴイフが加わることで双子コンボ以外の勝利手段が加わっただけでなく、欠片の双子がエンチャントである等、ビートダウンとしてのシナジーも備わっている。通常の青赤双子だと呪文滑りが採用されているが、タルモゴイフは同じく除去の対象となってコンボを決めやすくしてくれるだけでなく、ビートダウンでの勝利も可能にしてくれる。

Zooのようなアグレッシブなデッキは青赤双子が最も苦手とするタイプのデッキだったが、タルモゴイフが序盤の壁として働いてくれる。
コンボ相手にはプレッシャーをかけることでコンボを決める隙をつくり、その他のデッキに対してはカウンターを使ってクロックパーミッションの様に戦うことができる。
また漁る軟泥も大きな役割も果たしている。
タルモと一緒にビート出来るだけでなく、メインボードの墓地対策として瞬唱の魔道士やメリーラポッド相手に活躍してくれる。

タルモツインのもう一つの強さはサイド後の選択肢が豊富な点にある。
大抵サイド後コンボに頼らない形に変更するが、対戦相手はコンボ対策を減らすわけにはいかないので、難しいサイドボーディングを迫ることができる。
これから紹介するサイドプランは現在のモダンの主要なデッキに対するものだが、対戦相手のカード選択や環境によって微調整してもらえればと思う。

ではこちらが現状のデッキリストだ。

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RUG Twin


3:《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》
3:《やっかい児/Pestermite》
2:《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
4:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4:《タルモゴイフ/Tarmogoyf》

2:《謎めいた命令/Cryptic Command》
1:《電解/Electrolyze》
2:《炎の斬りつけ/Flame Slash》
2:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4:《稲妻/Lightning Bolt》
4:《差し戻し/Remand》
4:《血清の幻視/Serum Visions》
4:《欠片の双子/Splinter Twin》

1:《繁殖池/Breeding Pool》
1:《森/Forest》
2:《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
2:《島/Island》
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1:《山/Mountain》
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3:《蒸気孔/Steam Vents》
1:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
2:《硫黄の滝/Sulfur Falls》

サイド
2:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
2:《神々の憤怒/Anger of the Gods》
1:《殴打頭蓋/Batterskull》
1:《焼却/Combust》
1:《対抗変転/Counterflux》
1:《四肢切断/Dismember》
1:《払拭/Dispel》
1:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1:《否認/Negate》
1:《呪文滑り/Spellskite》
2:《不忠の糸/Threads of Disloyalty》
1:《汚損破/Vandalblast》


メリーラポッド

どちらも相手がミスやもたついた瞬間に勝つことが出来るので、接戦になるだろう。
メリーラポッド側は突然の衰微で、こちらは軟泥でお互いにコンボを妨害することになる。
サイドボード後はコントロール寄りのプランを取ることになり、死儀礼亡き後、瞬唱が活躍してくれる。
コンボパーツをサイドアウトするのでカウンターの重要度が低くなるので、差し戻しを抜いて、復活の声や呪文滑りへの回答を入れることになる。
長丁場になったときは出産の殻をケアすることが非常に重要になるので、古えの遺恨で対策することになる。

– 3 《差し戻し/Remand》
– 2 《欠片の双子/Splinter Twin》
– 2 《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》

+ 2 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
+ 2 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
+ 1 《不忠の糸/Threads of Disloyalty》
+ 1 《四肢切断/Dismember》
+ 1 《殴打頭蓋/Batterskull》

親和

比較的楽なマッチアップ。
感電破以外に干渉する手段が無いので、コンボを楽に決めることが出来る。
また詐欺師の総督が頭蓋囲いを装備したクリーチャーをタップ出来るだけでなく、タルモゴイフのサイズもクロックとして機能する。
サイドボード後はコンボパーツを少し減らしてよりコントロール寄りにする。
アーティファクトを破壊しつつタルモゴイフと殴打頭蓋で勝利する。

– 4 《差し戻し/Remand》
– 2 《欠片の双子/Splinter Twin》
– 1 《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》

+ 2 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
+ 2 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
+ 1 《殴打頭蓋/Batterskull》
+ 1 《汚損破/Vandalblast》
+ 1 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》

タルモツインミラー

コンボが非常に決めづらいので、サイド後はクロックパーミッション対決のようになる。
不忠の糸がMVPの働きをする。
プレイングと経験がものを言う、非常に複雑なゲームになるだろう。

– 3 《欠片の双子/Splinter Twin》
– 2 《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》

+ 2 《不忠の糸/Threads of Disloyalty》
+ 1 《四肢切断/Dismember》
+ 1 《払拭/Dispel》
+ 1 《殴打頭蓋/Batterskull》

青赤双子

向こうはコンボ以外に勝ち手段が無いので全力で阻止をする。
タルモゴイフを上手く着地させられれば勝利することが出来るだろう。

– 3 《欠片の双子/Splinter Twin》
– 2 《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》
– 3 《稲妻/Lightning Bolt》

+ 1 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
+ 1 《四肢切断/Dismember》
+ 1 《否認/Negate》
+ 1 《払拭/Dispel》
+ 1 《対抗変転/Counterflux》
+ 1 《焼却/Combust》
+ 1 《呪文滑り/Spellskite》
+ 1 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》

ストーム

このマッチはコンボを決めたもの勝ちになるが、3ターン目で決められる分相手に分がある。
しかしこちらは漁る軟泥や差し戻しで妨害できる他、サイド後はカウンターを増やすことになる。
サイド後にコンボパーツを全て残してタルモゴイフを減らす数少ない相手の一つ。

– 2 《炎の斬りつけ/Flame Slash》
– 2 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》

+ 1 《対抗変転/Counterflux》
+ 1 《払拭/Dispel》
+ 1 《否認/Negate》
+ 1 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》

ビッグズー

ズーはタルモゴイフが活躍するマッチの一つ。
サイド後は除去を大量に投入する。
焼却はロクソドンの強打者や聖遺の騎士を除去するために使用する。
差し戻しは復活の声に対して弱いのでサイドアウトする。
不忠の糸は復活の声やタルモゴイフ相手に活躍する。

– 4 《差し戻し/Remand》
– 2 《欠片の双子/Splinter Twin》
– 1 《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》
– 1 《電解/Electrolyze》

+ 2 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
+ 2 《不忠の糸/Threads of Disloyalty》
+ 1 《四肢切断/Dismember》
+ 1 《焼却/Combust》
+ 1 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
+ 1 《殴打頭蓋/Batterskull》

青白赤コントロール

除去とカウンターの組み合わせで非常に苦しめられることになる。
コンボを決めるのはほぼ不可能で、ビートダウンもさせてもらえない。
とにかく辛抱して勝利できる一瞬に賭けることになる。
キーカードは差し戻しで、相手のカウンターに合わせて自分のスペルを戻すとよい。
または瞬唱でフラッシュバックされたスペルをカウンターする。

– 2 《稲妻/Lightning Bolt》
– 3 《欠片の双子/Splinter Twin》
– 3 《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》

+ 1 《払拭/Dispel》
+ 1 《否認/Negate》
+ 1 《対抗変転/Counterflux》
+ 1 《焼却/Combust》
+ 1 《四肢切断/Dismember》
+ 1 《殴打頭蓋/Batterskull》
+ 1 《呪文滑り/Spellskite》
+ 1 《古えの遺恨/Ancient Grudge》

ジャンド

クロックをかけられながらの除去と手札破壊が厳しいマッチアップ。
サイド後は完全にコントロールプランを取ることになる。
総督を2枚抜くがコンボクリーチャーは相手の動きを妨害するのに活躍する。
ここでも不忠の糸は活躍する。
闇の腹心を奪ってもいいし、タルモゴイフや軟泥を対象に出来ればベストだ。
差し戻しはあまり役に立たないが、ヴェールのリリアナへの対抗手段として残しておく。

– 3 《欠片の双子/Splinter Twin》
– 2 《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》
– 1 《差し戻し/Remand》

+ 2 《不忠の糸/Threads of Disloyalty》
+ 1 《殴打頭蓋/Batterskull》
+ 1 《呪文滑り/Spellskite》
+ 1 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
+ 1 《四肢切断/Dismember》

スケープシフト

有利なマッチアップだ。
コンボのスピードはこちらの方が早く、妨害手段もある。
サイド後もコンボで勝ちに行くがタルモゴイフをカウンターで守って勝っても良い。
古えの遺恨は呪文滑り対策として入れる。

– 1 《稲妻/Lightning Bolt》
– 1 《炎の斬りつけ/Flame Slash》
– 2 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》

+ 1 《払拭/Dispel》
+ 1 《否認/Negate》
+ 1 《対抗変転/Counterflux》
+ 1 《古えの遺恨/Ancient Grudge》


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