【翻訳】Channel Fireballデッキテク:モダンエルドラージ解説 by Luis Scott-Vargas

Channel Fireballより、先日のプロツアーでの大活躍が記憶に新しい、LSVによるモダンエルドラージの解説です。
久しぶりに勝ち組がハッキリ別れた今回のプロツアー。
TOP8に3人送り込むという素晴らしい成績を残したデッキです。

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


[この記事はプロツアー『ゲートウォッチの誓い』2日目の前に書かれました。]

1ターン

eye of ugin eldrazimimic eldrazimimic eldrazimimic

2ターン

eldrazitemple simanspiritguide realitysmacher

プロツアーにようこそ。

2ターンキルは現実的ではないが、可能性があるだけでも充分だ。
8枚の古の墳墓は非常に強く、バカげた動きができる。

Eldrazi Aggro
4:《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》
4:《ウギンの目/Eye of Ugin》
3:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4:《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
4:《幽霊街/Ghost Quarter》
3:《変わり谷/Mutavault》
2:《荒地/Wastes》

4:《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic》
4:《作り変えるもの/Matter Reshaper》
4:《果てしなきもの/Endless One》
4:《難題の予見者/Thought-Knot Seer》
4:《現実を砕くもの/Reality Smasher》
4:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》

4:《四肢切断/Dismember》
4:《虚空の杯/Chalice of the Void》
2:《呪文滑り/Spellskite》
2:《漸増爆弾/Ratchet Bomb》

サイドボード
4:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3:《はらわた撃ち/Gut Shot》
3:《忘却蒔き/Oblivion Sower》
2:《真髄の針/Pithing Needle》
1:《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
1:《呪文滑り/Spellskite》
1:《歪める嘆き/Warping Wail》

このデッキリストが我々チームが使用したものだ(漸増爆弾や呪文滑りの枚数は微妙に異なる)。
バンクーバーの合宿に参加してくれた全員が賞賛に値する。
全く未知数のカードの束を使って、うまく調整された武器を作り上げたのだから。

ではもう詳しく見ていくことにしよう。

eldrazitemple eye of ugin urborg
これらの土地がデッキの強さの理由だ。
エルドラージランドとエルドラージの相性は当然、アーボーグがあるとウギンの目で黒マナを出せるようになるのがさらに強い。
一旦エルドラージを2,3マナ削減できればこっちのものだ。
2マナ4/4手札破壊や3マナ5/5速攻はモダン環境であってもアンフェアで、それがこのデッキの目的だ。

ウギンの目は毎ターン2マナなだけでなく、複数のエルドラージをプレイしたときは、実質4~6マナ分の働きだ。
2ターン目にウギンの目、エルドラージの寺院から2枚の作り変えるものをプレイするというのはよくあることで、強さがわかるだろう。
さらにウギンの目は果てしなきものを常に+2/+2してくれる。

blinkmoth mutavault ghostquarter
無色とファイレクシアマナのカードしかプレイしないことで、11枚の能力付き土地をプレイすることが可能だ。
ちらつき蛾、幽霊街、変わり谷のどれも強力で、このおかげで勝つゲームも多い。
ちらつき蛾は対戦相手のちらつき蛾のブロッカーとして、幽霊街はあらゆるデッキへの妨害手段になる。
変わり谷はその二つには劣るが、ダメージ源になるので、地盤の際や墨蛾の生息地よりは良い。

waste
不思議に思うかもしれないが、流刑への道や幽霊街対策に2枚の基本土地は必要になる。
また血染めの月を置かれても、山にならずに無色マナを出すことができる。

eldrazimimic matterreshaper thoughtlnotseer realitysmacher Endless One
これらがゲームを終わらせてくれる。
ミミックは単体では1番弱いが、ウギンの目から0マナでプレイできるのは1番強いプレイの一つだ。
現実を砕くものは最も破壊力があり、4ターン目以降は常にトップデッキしたい。
難題の予見者はアンフェアデッキの足止めとして素晴らしい働きをするし、早いターンであればフェアデッキにも強い。
作り変えるものと果てしなきものは穴埋めで、もの凄く強いわけではないが、コストに見合った働きをする。

chaliceofthevoid dismember spellskite ratchetbomb
これらは標的は違うが役割は同じだ。
この様に早いフォーマットでは必須の妨害手段として機能する。
これほど速いアグロであっても遅れをとるデッキはあるし、ブロッカーを除去する手段も必要だ。
虚空の杯は通常1で置くが、親和やリビングエンドに対しては0で良い。
後半に2でプレイするのは悪くないが、自分の首を絞めないように注意が必要だ。

四肢切断と漸増爆弾は除去手段として使用する。
漸増爆弾はそこまで強いカードではないが、感染や親和などに対して幅広く使える。
呪文滑りは最低でも除去の的になり、感染やボーグルズには強力だ。

simanspiritguide
こいつはバカげたやつだ。
1ターン目の虚空の杯はアンフェアだし、予見者や現実を砕くものを予定より早くプレイできるのも強い。
タップアウトした状態から四肢切断を打つという、インチキなこともできる。
後半引くと本当に弱いが、これはまさしくオールインデッキだし、それも承知の上で使っている。

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ゲームプラン

プランはシンプルだ。
全力で展開して、必要があれば妨害する。
杯、滑り、爆弾を優先するときもあるが、ほとんどの場合は盤面を固めた後にこじ開ければよい。
難題の予見者はプレッシャーであり妨害にもなるので素晴らしい。
現実を砕く者はゲームを終わらせるのに最適だ。

このデッキがブン周ったときは、本当に壊れていると感じるだろう。
5~7マナのスペルを2,3ターン目にプレイしているようなもので、しかもそれより強いのだから。
すべての土地に追加効果があるので、手札を使い切った後も弾切れにならない。

2マナ土地を引けなかったり、順番がかみ合わないと、ヒドいことになるときもある。
猿人の指導霊を筆頭に、虚空の杯や伝説の土地を引きすぎたり、無色のカードがこないと負けてしまう。
事故る可能性は高くはないが、ブン周りの代償として受け入れなければいけない。

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サイドボード

サイドボードは無色に限定されるので選択肢は広くない。
忘却蒔きはデッキに安定感を与えてくれる。
大祖始の遺産は強力で簡単にプレイできる墓地対策だ。
はらわた撃ちと追加の爆弾、滑り、歪める嘆きで除去を増やせる。
真髄の針は幅広いパーマネント対策になる。

このデッキはとにかく楽しいし、驚くほど高い勝率をプロツアーの初日に叩き出した。
20人のうち3人は別のデッキだが、68%の勝率だ。
2日目も同じ様に成功できることを祈っているし、あなた方にも是非試してもらいたい。

LSV

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