【翻訳】タルキール龍紀伝がスタンダードに与えたもの(前編) by Craig Wescoe

TCG PLAYER.comより、PTチャンプ クレイグ・ウェスコーによるタルキール龍紀伝の考察です。
前後編でお送りします。
今回は卓絶のナーセットが加わった、ジェスカイテンポについてみていきます。

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


今週はタルキール龍紀伝のカードがスタンダードに与える影響についてみてみよう。
既に充分なカードが公開されているので、新カードを活用した3つのデッキを紹介することにする。
1つ目はPWナーセットを使用したジェスカイテンポだ。
2つ目は稲妻の狂戦士とドラゴンの餌を使用したレッドデックウィン。
3つ目が新セットのテーマである”ドラゴン”を使用したジャンドだ。

それでは一番の注目カードである卓絶のナーセットについてみていこう。

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Narset Tempo by Craig Wescoe


2:《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》
4:《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
4:《カマキリの乗り手/Mantis Rider》
4:《道の探求者/Seeker of the Way》

3:《卓絶のナーセット/Narset Transcendent》

4:《稲妻の一撃/Lightning Strike》
3:《前哨地の包囲/Outpost Siege》
4:《かき立てる炎/Stoke the Flames》
4:《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
4:《乱撃斬/Wild Slash》

2:《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《島/Island》
4:《神秘の僧院/Mystic Monastery》
2:《平地/Plains》
4:《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
2:《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
4:《凱旋の神殿/Temple of Triumph》

サイド
3:《神々の憤怒/Anger of the Gods》
3:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2:《消去/Erase》
2:《異端の輝き/Glare of Heresy》
2:《否認/Negate》
3:《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》


ジェイスカイテンポは、タルキール覇王譚リリース以来、強力なデッキタイプの一つだ。

運命再編は勇敢な姿勢と乱撃斬をもたらした。
そして龍紀伝では卓絶のナーセットを得た。

元々このデッキは非常にアグレッシブで、数枚の時を超えた探索を中盤以降のドローエンジンとして採用していた。
ガスが切れたころに、バーンスペルをトップデックするために使用する、というわけだ。
前哨地の包囲は信頼できるドローソースとしてデッキに安定感を与え、残ライフの多い相手を、火力を引くことを期待しながら焼き始めなくてもよくなった。

また運命再編は包囲の他にも、このデッキにコントロールプランを取る選択肢を与えた。
乱撃斬はゴブリンの熟達扇動者やエルフの神秘家対策として、勇敢な姿勢は包囲サイやクルフィックスの狩猟者対策としてだけでなく、カマキリの乗り手を英雄の破滅から守ってくれる。

narset
龍紀伝はジェスカイをバーンデッキから、さらにコントロール色の強いデッキに進化させてくれる。
ナーセットは高い忠誠度のおかげで、余程盤面で押されていなければ、簡単には対処されないだろう。
+1効果は、占術土地やサイドボードを考慮しない場合、35%の確率でドローすることが出来る。
包囲に比べると信頼性に欠けるが、そのターン中にプレイしなくてもよいという柔軟性もある。
また彼女の能力はこれだけではない。

二つ目の能力は16枚の除去を使いまわせるだけでなく、サイドカードとも相性が良い。
神々の憤怒に反復を持たせるのは、小型クリーチャー主体のデッキにとっては実質タイムウォークだ。
さらにもう一つ能力もあるのだ!

ナーセットの奥義は意外と目にする機会が多いだろう。
反復させたいスペルがあれば積極的に-2能力を使用するが、そうでなければ反復スペルをみつけるためにも+1するだろう。
結果見つけた場合は-2を使うことになることになる。
しかし反復したいスペルをみつけられなかった場合は?
たった3回で、クリーチャーしかプレイできなくさせる奥義が発動する。
この能力は、プレッシャーの少ないコントロールデッキ相手に特に有効だ。
そして一切対処手段がなくなってしまう。

後編に続きます

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