【翻訳】記憶を埋め込め!対戦相手のプレイをコントロールする(後編) by Paulo Vitor Damo da Rosa

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Channel Fireballより、PVによるプレイングガイドです。
前編から続いて、今回は後編をお送りします。

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


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見えているカードから展開を決める

対戦相手の単純にみえる行動に騙されることもある。
例えば渡辺裕也がトップデッキした四肢切断を即座にプレイしたが、実はもう1枚握っている。
このような可能性も考慮に入れることで、本当に直面している把握できるといえる。
実際にカードを消費して対戦相手に考えを植え付けるためには、コストと利益の両方を考える必要がある。
そして対戦相手にはコストだけをみせる。
この認識の差がアドバンテージになるのだ。
対戦相手は互いに交換を繰り返していると考えているが、実はこちらの考えたシナリオにハマっているのだ。

私はブラッドネルソンが、確かGPワシントンで決めたプレイの話を思い出す。
ブラッドの手札には2枚の審判の日と前兆の壁があった。
通常は除去してから壁をプレイするが、ブラッドは逆の順番でプレイしたのだ。
しかも同ターン中に。

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これによって対戦相手はブラッドは前兆の壁で審判の日を引いたと思うだろう。
常識的に、展開してから全体除去するなんてことがあり得るだろうか?
しかも2枚目を手札に構えてるなんて。
前兆の壁を先にプレイすることによって、ブラッドは嘘のシナリオを対戦相手に信じさせることに成功している。
審判の日をトップデッキしたようにしか相手には見えないだろう。
結果、対戦相手は全てのクリーチャーを展開し、2枚目に一掃されることになる。

これは前兆の壁という目に見えるコストを支払うことで、2枚目の審判の日を持っていないという埋め込みをし、未来のアドバンテージを買ったことになる。
もしも対戦相手の手札が空なら、前兆の壁を差し出す必要はない。
対戦相手にはプレイングを変える選択肢がないからだ。

いつかの国別選手権で、相殺独楽と練習していたことも思い出す。
対戦相手はキープし、2ターン目に相殺をプレイした。
相殺は1枚では強くなく、独楽の方が単体で強いので、私は相殺を通すことにした。
3ターン目に独楽をプレイしたのでカウンターした。
しかし彼はもう1枚を同じターンにプレイしたのだ。
私が普通に引いたのか尋ねたところ、初手から持っていた、と答えた。
何故1ターン目にプレイしなかったのか尋ねると、そうすれば相殺を通してくれるからだ、と答えた。
まさに私が考えていた通りじゃないか!

独楽を温存することで時間を犠牲にしているが、相殺を無力だと思わせることに成功した。
独楽を持っていれば1ターン目にプレイする、という常識を逆手に取ったのだ。
対戦相手は少しのテンポを犠牲にすることで、私は思考を操られた。

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選択肢を狭める

それ以外に選択肢が無いかのようなシチュエーションをつくりだすこともある。
もし対戦相手がミスプレイをしたら、あなたのたくらみは失敗する。
単純な例を挙げると、ライフ4で4/4をコントロールしている対戦相手に2/2でアタックしたとしよう。
対戦相手が巨大化を警戒するなら、ブロック以外に選択肢はない。
埋め込むこんだからといってそれ自身には意味はなく、その通りに動いてくれて初めて価値のあるものになる。

例えばロス・メリアンとパトリック・サリバンの試合を例に挙げてみよう。
マーク・ネスティコはこれだけで記事も書いていた。

パトリック・サリバンの側からこのゲームを見ると、勝つためにはロスが不毛の大地をタップするしかない。
発展の対価で6点与えなければ点数が足りないからだ。
ロスにタップさせる唯一の方法は、ライフ損失への恐怖を与えることで、硫黄の渦を破壊させることだけだ。

パトリックはあえて、自分のライフを1にするという無謀な行動をとることで(火炎の裂け目は次のターンでもいい)、ロスにすぐさま負ける可能性をチラつかせた。
フェッチランドをあえてメインフェイズに使用し、自分のライフを気にしていない、という印象を与え、さらにロスに起動するよう仕向けた。
結果、ロスは罠にかかってしまい硫黄の渦を壊して負けてしまった。
本当に素晴らしいプレイだ。

より深く分析すると、このシチュエーションではどちらのプレイヤーにもより良い選択があるように思える。
最大の問題は、パトリックはロスの選択を完全には限定できていない、という点だ。
絶対にパトリックの火力でゲームが終ると思わせなければいけない。
パトリックが稲妻と火炎破を持っていればいずれにせよ終わっているし、もしライフが10点だったとしても火炎破2枚と溶岩使いの可能性もある。
稲妻2枚であれば、渦の2点をくらっても問題ない。
これではロスに、いずれにせよ負けるから何もしない、という選択肢を残してしまう。
もし群れ魔道士をサクると、パトリックが溶岩使いでブロックして1ターン生き残る、という可能性を与えかねない。

私が考えるのは単純に稲妻の連鎖を打たないという選択だ。
フェッチと火炎の裂け目からの溶岩使いで、エーテル宣誓会の法学者を除去すればよい。
その後のライフも9対1で同じだ。
すぐさま法学者を除去しなくてもよいが、稲妻の連鎖を打たない点が重要だ。

そうすることでロスには、稲妻+火炎破かダブル火炎破をケアして、硫黄の渦を破壊する動機ができる。
彼がタップした瞬間に、法学者を溶岩使いで除去し、発展の対価と火炎破を打ち込めばよい。
ロスにとっては群れ魔道士を残すよりも、硫黄の渦を破壊した方が、負けの可能性が減る様に思えるだろう。

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あえて強調する

時にはこちらから積極的にシナリオをアピールする必要がある。
これは裏目ったときの代償が大きいが、上手くいったときは値千金だ。
パトリックがあえてフェッチして、渦の破壊に仕向けたのも同様の戦略といえる。

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PTサンディエゴでルイスの対戦相手が朽ちゆくヒルをコントロールしていて、ルイスの場にはフェッチがあった。
ルイスはヒルにパンプしてほしくなかったので、稲妻を匂わせたかったが、フェッチでそれを警戒してくれるか確信が持てなかった。
そこで彼が取った行動は、メインフェイズにフェッチして山をアンタップ状態で持ってきたのだ。
そうすることで赤いカードを持っていることを信じさせ、対戦相手はヒルをパンプしなかった。

あまり良い例ではないが、もっと直接的な方法もある。
私がいつかのFNMでプレイしていたとき、対戦相手は赤単で、4マナと墓地に地獄火花の精霊2枚がいた。
私は謎めいた命令をフォグとして使いたかったので、なるべくタップアウトしてもらいたかった。
そこで私は、彼が1枚目の蘇生を宣言したときに、もう1枚もだよね?、と聞いた。
そうすると彼は同意したので両方をタップすることができた。
私が聞いたことが彼の選択を変えたかどうかは分からないが、このときは直観的に思ったのだ。

今回のシナリオは以上となる。
どのケースのユニークなのでこの通りのことは起きないだろう。
しかし対戦相手の思考への介入方法の基本を知ってもらい、いつか実践できることを祈っている。

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