【翻訳】GPデンバーで犯した4つのミスプレイ -ミスとの付き合い方- by Owen Turtenwald

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Channnel Fireballより、オーウェン自身がGPデンバーでやってしまったというミスを実例として紹介しています。
トッププレイヤーですら絶対にミスからは逃れられないと言っています。
ではどうすればプレイが改善されるのでしょうか。一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。
※この記事は2015年1月に旧サイトに掲載されたものです。


前回の記事(英語)で、私は自分のプレイングをより改善させたい、という決意表明をさせてもらった。
GPデンバーでは、ウィリアム・ジェンセンがTOP8入賞したのと全く同じデッキを使って、12-3という成績だった。


Abzan Aggro
4:《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
3:《疾病の神殿/Temple of Malady》
3:《静寂の神殿/Temple of Silence》
3:《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
2:《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
2:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
2:《平地/Plains》
1:《森/Forest》
1:《マナの合流点/Mana Confluence》

4:《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》
4:《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》
4:《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》
4:《包囲サイ/Siege Rhino》
4:《風番いのロック/Wingmate Roc》

4:《思考囲い/Thoughtseize》
3:《英雄の破滅/Hero’s Downfall》
1:《残忍な切断/Murderous Cut》
3:《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
4:《胆汁病/Bile Blight》

サイドボード
1:《残忍な切断/Murderous Cut》
3:《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
3:《異端の輝き/Glare of Heresy》
2:《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
1:《世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker》
2:《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
3:《自然に帰れ/Back to Nature》


マジックは最も複雑なゲームで、最高のプレイヤーでもミスプレイからは逃げられない、というのが事実だ。
最高のプレイヤーでいられる理由は、ミスの回数が少なく、負けに直結するものでは無く、それを立て直すことが出来るからだ。
マジックオンラインで、ミスクリックした相手が即座に投了する、ということがよくあるが、これはゲームを放り投げていることに他ならない。
馬鹿な間違いを犯しながらゲームを続けるのは、強い精神力が求められるが、最終的にはそれが差を生んでいるのだろう。
残ったライフは次のゲームに持ち越せないのだから、最大限活用するべきだ。

以上を前提として、私がトーナメントで犯した重大なミス事例を紹介し、どうすれば良かったかをみていこうと思う。

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ケース1

まず第8ラウンド、Sam Wollochの青白ヒロイックとの対戦をみてみよう。
後攻の私の初手はこうだった
1:《疾病の神殿/Temple of Malady》
2:《思考囲い/Thoughtseize》
1:《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》
1:《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
1:《包囲サイ/Siege Rhino》
1:《風番いのロック/Wingmate Roc》

この時点では対戦相手について一切情報が無い状態で判断しなければならなかった。
一般的に、土地ばかりのハンドより、後手占術ランド1枚の方が良いことが多い。
もし順調に土地が引けたなら、気持ちよく展開できるだろう。

この手札に関して考えが足らなかった点は、後手1ターン目に思考囲いを打つことが出来ず、2ターン目に出されたクリーチャーへの対処手段が無い、ということだ。
特にミラーマッチでライオンやラクシャーサを出された場合は厳しい。
またこのデッキの最大の武器が、素早い攻撃である以上、自ら刃を失っているに等しい。

このデッキをプレイする際には、早い手札が来るまでマリガンするべきだ。

これをキープしたのは大きな間違いだったが、結果はひどいものではなかった。
ヒロイックだったおかげで、思考囲いで2枚のクリーチャーを捨てさせ、対戦相手に一切スペルをプレイさせないことに成功した。

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ケース2

次のミスは同じマッチの2ゲーム目だった。
盤面は以下の通り。
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4ターン目にドロー後、《ラクシャーサの死与え》で攻撃するか選択する必要があった。
手札は以下の通り。
2:《英雄の破滅/Hero’s Downfall》
1:《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
1:《残忍な切断/Murderous Cut》
1:《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》
1:《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》
1:《包囲サイ/Siege Rhino》

手札は強かったので、それらをプレイできるようになるまで、持ちこたえることが最も重要だった。
数ターン持ちこたえられれば負けないだろう、という算段を立てていた。

ではラクシャーサは攻撃するべきだろうか。
ブロックして再生するのも選択肢だが、マナ効率は非常に悪い。

非常に小さな可能性だが、再生用のブロッカーとして立たせることで対戦相手がアタックしない可能性があり、それは最も望ましい結果だ。
しかし、そう都合よくいくとは思えない。

チャンプブロックして対戦相手のターンに《英雄の破滅》を打ち、自分のターンに《残忍な切断/Murderous Cut》を構えながら、2枚目の《英雄の破滅》を打つのが最も安全な方法に思える。
ただし、次のターンに土地を引けることが前提だ。
思惑通りにゲームを長引かせられるし、ラクシャーサがもう一枚いるので、チャンプブロックの代償も最小限に抑えられる。

検討の結果、チャンプブロック用に立たせることにしたが、対戦相手が《タッサの試練》をドローしたので、5点ダメージをスルーすることにした。
なぜなら、ここで5点軽減するよりも、次のより大きな攻撃のために残しておきたかったからだ。

だが、1枚目の《英雄の破滅》が《神々の思し召し》で弾かれる前提でプレイするなら、一撃で9点削られる可能性も十分に想像できたはずだ。
実際、2枚目の破滅も思し召しされ、3枚目の思し召しと《果敢な一撃》で負けてしまった。
チャンプブロックしたとしても9点削りきられていたのだった。
《抵抗の妙技》や《液態化》でブロックを避けてくることも十分にあり得る。
また3枚の思し召しで《英雄の破滅》を避けた上に、ブロッカーもすり抜けることは想定できていなかった。

攻撃しないのには十分な理由があったし、スルーしたときも同様だと考えていた。
しかし、クリーチャーをアタックにもブロックにも使わないのは悪手としかいいようが無い。
なんのためにクリーチャーがいるというのだろうか。

正しいプレイは、このターンはアタックしてとにかく2点ダメージを稼ぎ、次のターンにチャンプブロックする、だったと思う。
どのみち2枚目の《英雄の破滅》が通ることに賭けるしか方法はなかったのだ。

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ケース3

また2枚目の《英雄の破滅》を5/9に打った場面は《アブザンの魔除け》にすべきだった。
そうすることで次に出てくる2/2にも備えることが出来る。
今回のケースでは結果に関係しないが、ケアしない理由は無い。

こうしてみると実に多くのミスを犯していることが分かる。
しかし実際はデッキが強く、十分に対策していたので勝つことが出来た。
ただし結果オーライと思うだけでなく、そこから学ぶ姿勢が重要だ。

ケース4

次のミスは2日目のアブザンアグロミラーで発生した。
3ゲーム目で盤面は有利だった。
私の場には全てアンタップ状態の《羊毛鬣のライオン》と多色土地5枚。
手札には《風番いのロック》と《太陽の勇者、エルズペス》、それと土地が2枚。
土地をプレイ後、ライオンでアタックしたところだ。

対戦相手の場にはアンタップ状態のライオンと、4つのタップした土地。
そして彼はブロックした。

通常であれば、この場は明らかに怪物化だ。
しかし私は熟考したあげく、ミラーマッチでの最強カード《風番いのロック》をプレイしたいと考えてしまった。
ブロックを躊躇させるために、あえて土地をセットしたというのに。

長考の末、ライオンを相打ちさせ、ロックをプレイすることにした。
次のターンにエルズペスをプレイすれば、対戦相手が手札を使い切る前に圧倒できると考えたからだ。
さらに対戦相手のデッキにエルズペスが入っていることも知っていたので、怪物化したライオンをブロックされるが嫌だったのだ。

私がこれをミスプレイだと考える最大の理由は、対戦相手が《思考囲い》をサイドアウトしていることがほぼ確実、だったからだ。
次のターンにロックを捨てさせられる可能性は少なく、さらに対戦相手の場にクリーチャーがいなくなるので、ロックに強襲される心配も無い。

結果、対戦相手はアブザンチャームと切断でロックを除去してきたが、私の次のドローが2枚目のロックとソリンだったため、簡単に勝つことが出来た。
怪物化しない理由も十分にあるが、思考囲いが無いと考えている以上、より安全な道を選ぶべきだ。

結局、普通のプレイが正解であることが多いように思う。

12試合もプレイすれば、絶対にミスプレイはしてしまう。
私は可能な限り少なくできていると思うが、更に改善していきたいと考えている。
もしあなたが、自分はミスをしていない、と思うなら自分に嘘をついていることになるだろう。
唯一絶対の方法は、あらゆる可能性を考え尽くし、ミスを恥じることなく受け入れることだ。

自分の悪手をありのままに受け入れることが、より良いプレイにつながることだろう。

Owen Turtenwald
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