【翻訳】メングッチのアブザンアグロ解説・GPロンドンでの選択(ビデオ付き) by Andrea Mengucci

Channel Fireballより、アンドレア・メングッチによるアブザンアグロのプレイングガイドです。
GPロンドンで大活躍したこのデッキ。
どのような経緯で制作され、どうプレイすればよいのか、トッププロ自身による解説は必見です。

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


GPロンドンが終了し、その結果を報告できるのを嬉しく思う。
我々の作ったデッキはTOP9に5人入賞し、2人のルームメイトがTOP8に入り、一人は決勝まで進んでいる。
私は残念ながら、最後のミラーマッチ2連戦を落としてしまったので11-4の46位だった。
それでもチームメイトの勝利は自分事の様にうれしい。

スタンダードは目まぐるしくメタが変わっているので、先週勝ったデッキが最高の選択とは限らない。
GPロンドンでは赤単と緑白ミッドレンジに勝てるデッキを探していた。
かつては赤緑ドラゴンがその役目で、特に嵐の息吹のドラゴンが白系のデッキに強力だ。
しかし悲劇的な傲慢が相性を逆転させてくれる。

アブザンアグロこそ今使うべきデッキだと感じている。
はじめ4枚のラクシャーサの死与えを使っていたがすぐに嫌になった。
灼熱の血の良い的で、マナがかかり、衰滅と死霧の猛禽に弱い。

幸運なことにマジック・オリジンには最高の2マナクリーチャー:搭載飛行機械がいる。
コストがXXだが2マナとして換算してよい。
+1/+1カウンターを載せるカード、アナフェンザ・ドロモカの命令・アブザンの魔除けそして英雄の導師、アジャニと相性が最高だ。

また赤単相手に簡単に2対1を取れる点も素晴らしい。

BBDなどのライターが1週間前に新しいアプローチとしてして紹介しており、そこが出発点だ。
GP前日の金曜日の時点で風番いのロックを入れることを提案されたが、充分に検討する時間はなかった。


Abzan Aggro by Andrea Mengucci
4:《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
3:《疾病の神殿/Temple of Malady》
3:《静寂の神殿/Temple of Silence》
1:《マナの合流点/Mana Confluence》
3:《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
3:《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2:《平地/Plains》
2:《森/Forest》
1:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》

2:《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree》
4:《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
4:《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》
4:《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》
2:《棲み家の防御者/Den Protector》
4:《包囲サイ/Siege Rhino》
2:《風番いのロック/Wingmate Roc》

2:《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》

3:《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》
3:《究極の価格/Ultimate Price》
2:《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
2:《英雄の破滅/Hero’s Downfall》

サイドボード
3:《責め苦の伝令/Herald of Torment》
4:《思考囲い/Thoughtseize》
3:《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
2:《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
1:《究極の価格/Ultimate Price》
1:《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》
1:《霊気のほころび/Unravel the AEther》


始まりの木の管理人はこのデッキで一番弱いパーツだが、ドロモカの命令用にクリーチャーが必要だ。
またこれが押し切ってくれる場面もある。

他のカードより弱いという理由でサイドアウトすることも多いが、2枚は適正枚数だと思う。

搭載歩行機械でデッキが本当に強化された。
2ターン目に除去されたとしても良いし、3ターン目にドロモカの命令で幽体の行列をしながら除去することもできる。
実際、準決勝で、緑白ミッドレンジ相手に起こっていた。

ミラーマッチでは、アブザンの魔除けを警戒して3以上にしないことや、アナフェンザに気を付けることが重要だ。
アーティファクトなので、悲劇的な傲慢で他のクリーチャーと一緒に残せることや、精霊龍、ウギンで流されないことも重要だ。

棲み家の防御者は依然として強いが、環境が早いので、4枚は多すぎる。

2ターン目にプレイすることもできるが、珊瑚マーフォークになってしまうので、2枚が適正枚数だと考えている。

風番いのロックはトーナメントを通じで活躍した。
唯一の弱点は衰滅だが、思考囲いで抜くことが出来るし、クルフィックスの狩猟者やニッサを道連れにしてくれることも多い。
緑白ミッドレンジやアブザンアグロには飛行クリーチャーは変わらず強力だ。

ライオン、アナフェンザ、包囲サイはデッキの柱なので減らすことはあり得ない。

真面目な訪問者、ソリンは評価しない人も多く、BBDもサイドに取っているだけだが、私はこのカードが仕事をしないマッチアップは無いと考えている。
ライフレースの展開が非常に多いからだ。
飛行トークンも太陽の勇者、エルズペスへの最高の回答の一つだ。

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除去

ドロモカの命令を3枚にしている理由は、アブザンコントロール・信心・青系コントロールなど役に立たないマッチアップがあるからだ。
アブザンミッドレンジ相手にも4枚は必要ない。
しかし赤単やエンチャントを多用したデッキには強いので4枚目はサイドに取っている。

3枚目の究極の価格は過大評価だった。
緑白ミッドレンジへの回答として、嵐の息吹のドラゴンが流行ると思っていたが、実際はブラッド・ネルソンとマーティン・ジュザぐらいだった(どちらも好成績だが)。

究極の価格は同型には弱いが、赤単・アブザンコントロール・ジェスカイ・緑白など、有効なマッチも多い。

アブザンの魔除けは常に4枚だったが、太陽の勇者、エルズペスだけに完封されるマッチが多かったので、最低でも2枚は英雄の破滅が必要だと感じた。

サム・ブラックがSSLで指摘したように、3マナ除去が多すぎるとちぐはぐな動きになってしまうので、2マナ6枚、3マナ4枚にしている。

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入れなかったカード

ブリマーズは赤単を意識して使っていたが、死霧の猛禽やアナフェンザに弱く、英雄の破滅を入れると白マナが足りなくなる。

責め苦の伝令も対信心・アブザンコントロールとしてメインデッキに入っていたが、赤単にとても弱い。
なのでサイドボードにした。

英雄の導師、アジャニは棲み家の防御者や搭載飛行機械との相性も素晴らしいが、風番いのロックほどのインパクトは無い。

勇敢な姿勢は75枚のどこかには入れるべきだったし、今なら究極の価格1枚と入れ替える。

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サイドボード

3枚の悲劇的な傲慢は、信心・青赤ソプター・星座対策として確定していた。

エルズペスもミラーマッチと緑白大変異ので活躍する。

黒マナを使うなら思考囲いは絶対に入る。
コントロールとヒロイックに不可欠だ。

責め苦の伝令は使う場面は少ないが、アブザンコントロールや信心相手に非常に大きなインパクトを与える。

4枚目の究極の価格とドロモカの命令は赤単対策として、アブザンの魔除けと入れ替える。

霊気のほころびは青赤ソプター用だが、見かける頻度が減っているなら切ってもよい。

アブザンが増えるに従って、自傷疵や異端の輝きを採用することも増えるだろう。

サイドプラン

赤単

アウト
charmcharm

イン
dromokascommand ultimateprice

相性がよく、このデッキを選択する理由の一つだ。

火力に焼かれない大型クリーチャーがいる。
唯一の問題はダメージランドで、多くのスペルをプレイすることになるので、良い土地構成はキープ基準になる。

アブザンアグロ

アウト
ultimatepriceultimatepriceultimateprice

イン
elspethtragicarrogance

エルズペスの存在は大きい。
悲劇的な傲慢の強さは場合によるが、有利な時や弱く、負けている時はひっくり返すことができる。

ダイスロールの影響が大きく、広げ合いになる。

アブザンコントロール

アウト
anafenzaanafenzaultimatepricedromokascommanddromokascommanddromokascommandwardenofthefirsttreewardenofthefirsttreefleecemanelion

イン
elspethelspethXK46KnK3Ex53SuZmXK46KnK3Ex53SuZmXK46KnK3Ex53SuZmXK46KnK3Ex53SuZmHerald_of_tormentHerald_of_tormentHerald_of_torment

かつては厳しかったが、搭載飛行機械のおかけで有利になったマッチアップ。

序盤になるべくダメージを与えて、責め苦の伝令で押し込む。

衰滅をケアすることと、搭載飛行機械がアブザンの魔除けされないようにプレイすることが重要だ。

信心

アウト
hangarbackwalkerhangarbackwalkerhangarbackwalkerhangarbackwalkersorinsorindromokascommanddromokascommanddromokascommandanafenzadenprotectordenprotectorfleecemanelion

イン
XK46KnK3Ex53SuZmXK46KnK3Ex53SuZmXK46KnK3Ex53SuZmXK46KnK3Ex53SuZmtragicarrogancetragicarrogancetragicarroganceelspethelspethHerald_of_tormentHerald_of_tormentHerald_of_tormentultimateprice

搭載飛行機械は悲劇的な傲慢と相性が良いが、このマッチアップでは遅すぎる。
合計13枚のカードを入れ替えることになる。

ソリンと防御者は役に立つが、重たいカードをサイドインするので抜くことになるだろう。

流れるようにアタックしていくことになるが、龍王アタルカが唯一対処に困る。
伝令やロックが出せれば勝てるだろう。

またこのゲームでは始まりの木の管理人が活躍する。
特に1ゲーム目では焙り焼きを持っていないことが多いので、13/13の様に成長することがある。

幾つかのマッチアップについて解説したが、まだ疑問点があればコメントしてほしい。

ではWMCQでの幸運を祈る!

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