【雑記】《悪魔の囁き/Whispers of the Demon(MTG)》バイバックします -マジックバカと不正行為-

グランプリレースの首位を独走していたファブリツィオ・アンテーリが、GPマンチェスターで積み込みのイカサマをしたとして失格処分(DQ)を受けました。

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大物プレイヤーによる不正行為

久しぶりの大物DQに私は、2014年のプラチナプロでルーキーオブザイヤーを獲得しながらデッキ操作のイカサマで全てを剥奪された、ジャレド・ボーチャーを思い出さずにはおれず、彼の記事を再掲しました。

そうしたところ下記の様なコメントをいただきました。

後にシャッフル不正でサスペンドを受けるプレイヤーの記事をもう一度挙げるのはいかがなものでしょうか…。
当時はどんなに参考になることを言っていたとしても信じられない気がします。

確かに仰る通りかもしれません。
私が元々現サイト開設時に旧サイトから移設していなかったのも同じ理由からです。

不正は決して許されません。
彼らの地位や名誉だけでなく、コミュニティ全体を破壊しつくします。

しかし今回、思うところがあり、あえて掲載することにしたのです。

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二人のマジックバカ

ファブリツィオは初(?)のイギリスでの大規模GP参加者に向けて、参加の注意点(長いラウンド間の良い過ごし方等)について説明していたり、自身も毎日MOを絶え間なく練習していることに関する記事を書いていました。
翻訳はしなかったものの、マジック愛に溢れた記事だと思って読んでいました。
それだけに今回のショックもひとしおです。

2人に共通するのは本当にマジックが好きであるということ、すべてを投げ打って頂点を目指していたこと、そして最後は弱い心に負けた、ということです。

彼らと実際に対戦し負けたプレイヤーからしてみるとここまで理不尽なことはないでしょう。
自分でも許せないと思います。
ましてプロツアーなどの大舞台ならなおさらでしょう。
しかし、たんなる1ファンとしては、スターの退場と罪深い行いに大きなショックを受けてしまいます。
あなた達ならそんなことをしなくてもいつか結果がついてきただろう、と。

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作品としての価値

話を戻すと彼らの書いた記事には、彼らの行いとは無関係に、大きな価値があります。
犯罪を犯したアーティストであっても楽曲自体には罪がないように、作品としての文章も同様です。

PTQを必死に巡っていたプレイヤーの成功譚とその姿勢。
トッププロプレイヤーが、一般プレイヤーのために書いたグランプリをより楽しむためのアドバイス。

どちらも彼らの行いを考えたとしても、得ることの多い文章です。
読者を欺きながら記事を書いたとは感じられないのです。

まとめ

大切なことなので繰り返します。

不正は絶対に許されません。
どれだけ素晴らしいスキルを持っていても、作品を残していても、相応の罰を受けなければいけません。

しかし、その様な彼らであっても完全な悪人ではなく、誰にでも潜む心の弱さに負けた結果こうなった、と私は思うのです。

もしかしたらプロツアーやPPTQの決勝で、あなたにも悪魔が囁くこともあるかもしれません。
そんな時は純粋にマジックを愛し、しかし取り返しのつかない過ちを犯した彼らのことを思い出してください。

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コメント

  1. 岩下信之 より:

    アーティストが不正をしたのと同一視するのはどうでしょう。
    彼が大麻所持などで捕まったなら「プレイヤーとしての功績には関係ない」と言えても
    マジックに対する不正を行ったのなら、彼のマジックに対する功績を認めない、とするのも一つの考え方だと思います。

    • Oversear より:

      岩下様
      コメントありがとうございます。確かに仰る通りかもしれませんね。
      私もこの例が正しいか悩んだところでした。
      ただ今回の記事で取り上げているのは「不正をしていた」というのがベースにあるにしても、
      「素晴らしい文章を書いている」ということへの評価であり、戦績に対してではないのでこういう書き方をさせてもらいました。

  2. ヘイボーイ より:

    アーティストの例えよりは、ドーピングしたアスリートでも解説とコーチングは素晴らしいよってとこが近いかなあ
    イカサマする奴って必ずしも極悪人ってわけじゃないのが難しいよね

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