Channel Fireballより、パスカル・メイナードによるスタンダードの考察です。
『カラデシュ』の発売によってローテーションが起こるため、環境が大きく変わることは間違いありません。
特に集合した中隊の退場は大きなインパクトでしょう。
どのデッキが残り、消えていくのか、現在の環境をベースにパスカルが解説します。
一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。
PAXで『カラデシュ』のスポイラーシーズンが始まり多くのカードが公開された。
前からそれについて書こうと思っていたが、ローテーション後の環境を中心に見ていこうと思う。
これらがタルキール龍記伝とマジック・オリジンの主要カード一覧だ。
代用の効くものもあるが、良くも悪くも環境を変えるものも多い。
ではみてみよう:
ローテーション落ちするベストカード
以前活躍していたカードはこのリストには入れていない。
例えば龍王、オジュタイは、異界月以降はみかけなくなってしまった。
特に重要なのは「集合した中隊」「ドロモカの命令」「ダメラン」「衰滅」「悲劇的な傲慢」そして白単のパーツと2枚のランプカードだ。
代用可能なカードは何があるだろう。
緑黒昂揚のニッサと究極の価格は代えが効かない。
焦熱の衝動は流電砲撃になるし、骨読みも苦い真理で大丈夫だ。
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残るデッキ
緑黒昂揚
青赤バーン
エムラクールランプ
青白スピリット
ティムール現出
パーツはいくらか失うが、核になる部分はそのままだ。
青白スピリットはいまいち活躍できていなかったが、失うものが少なく、集合した中隊がいなくなるので存在感を増すだろう。
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消えるデッキ
バントカンパニー
白単ウィニー
黒白コントロール
緑白トークン
青単プリズン
ようやく中隊がいなくなる、長かった。。。
それにしてもおかしいカードだった。
もう徴募兵、呪文捕らえ、反射魔道士でトップ卓が埋め尽くされることもなくなる。
単体のカードは今も強いし、実地研究者、タミヨウも残っている。
白単はほとんどのパーツを失ったが、永遠の見守りがドロモカの命令で割れれることがなくなり、サリアも残っている。
どの程度の爆発力があるかは不明だが、白系のアグロは残り続けるだろう。
黒白コントロールは衰滅を失ったが、プレインズウォーカーは残っている。
次元の激高や罪人への急襲でも代用できる。
しかし衰滅をプレイできることがこのデッキを使う理由だったので、私は消えると思っている。
緑白トークンは搭載歩行機械、ドロモカの命令、荒野の確保を失う。
ニッサ、ギデオン、ニッサの誓いがあるのでデッキとしては残るが、方向性は大きく変わるだろう。
トークンの割合が減って、ナヤプレインズウォーカーでチャンドラを使うのではないか。
青単プリズンは、オリジン中心のデッキだったので完全に消える。
ローテーションによって強化されるカード
エンチャント
ドロモカの命令が環境にあふれていたので、常にエンチャントは脅威にさらされていた。
しかしそれも過去の話だ。
謎の石の儀式は、集合した中隊ほどではないとしても、強力だし異界の進化とも相性が良い。
熱病の幻視はすでに強かったが、ドロモカの命令がなくなってさらに強化された。
エルドラージ
世界を壊すものは、アーティファクトという新しい標的を見つけた!
エンチャントが増えることも追い風だ。
難題の予見者。このカードは単純に強い。
強さの割に見かけることが少なすぎたと感じている。
衰滅がその理由の一つだったが、それも過ぎ去った。
ダメランの退場でプレイしにくくなったが、以前よりも見かける機会は増えるだろう。
廃集落はエルドラージデッキが成立するなら、非常に重要なダメランの代わりになるはずだ。
空中生成エルドラージは機体メカニズムと相性が良く、領事の旗艦、スカイソブリンを1枚で起動できる。
秘密の解明者、ジェイス
ヴリンの神童、ジェイスと比較されることはもうない。
プロツアーでエスパーコントロールに採用したときは良い働きをしたし、さらにプレイされてもおかしくないだろう。
先駆ける者、ナヒリ
『カラデシュ』でアーティファクトが増え、エンチャントも使われるなら、ナヒリも使われるだろう。
エムラクールを走らせてみてもよいだろう。
面晶体の記録庫
『カラデシュ』に収録されない限り、唯一の強力なランプスペルになる。
それ以外のランプスペルよりも優れている点は、アーティファクトであるため、昂揚達成やエムラクールのキャストと相性が良いことだ。
アリ・アイントラージが、エムラクール入りのスゥルタイコントロールで使っていたことを覚えておくべきだ。
集団的努力
現在は全く見かけないが、ドロモカの命令の代わりになりうる。
単純に比較すると劣っているが、飛行機械や霊気装置を並べるようなデッキでは活躍するだろう。