【翻訳】LSVのタルキール龍紀伝 構築レビュー・多色編、構築TOP10ランキング by Luis Scott-Vargas

LSVの構築レビューラストです!
多色カードとTOP10ランキングを紹介します!

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


構築では、リミテッドとは評価方法が少し違っている。
まず構築級だと思ったものについてだけ言及している。
もし取り上げるべきカードに抜け漏れがあれば教えてほしい。
かみ合ったときだけ強いカードはあまり評価していないが、それで見逃していたこともあるので、不足があれば遠慮なくいってほしい。

これまでのレビューは下記の通り

リミテッド(英語)

金/アーティファクト/土地
(日本語訳はTakuさんのサイトをご覧ください)

構築

動画解説(英語)

コモンとアンコモン

評価基準

5.0:全てのフォーマットで大活躍(精神を刻む者、ジェイス・タルモゴイフ・瞬唱の魔導士)
4.0:環境を定義する(包囲サイ・クルフィックスの狩猟者・差し戻し)
3.5:複数のフォーマットで活躍するが、主軸ではない(嵐の息吹のドラゴン・道の探求者)
3.0:特定のアーキタイプに必須(岩への繋ぎ止め・血の暴君、シディシ)
2.5:プレイヤーによってデッキに入るが必須ではない(危険な櫃・荒野の後継者)
2.0:用途が限定的で、サイドボードか未知のアーキタイプ向け(帰化・凶暴な拳刃・砂嵐)このカテゴリーのカードに分類されるものが多いので、説明文も合わせて確認してほしい
1.0:一度ぐらいは使われるかもしれない(オウリングマイン対策としての空虚自身)

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アラシンの君主

アラシンの君主
構築: 1.0

私はこのカードは全く構築向きだとは思わない。
6/6飛行バニラが欲しくなる場面を想像しても、それでも使いたくない。

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アタルカの命令

アタルカの命令
構築: 3.5

頭蓋割り内蔵で、他の能力もある想定だけでも評価できる。
まず頭蓋割りが必要なデッキを想定すると、他の能力はどうだろうか。
全体強化は悪くないし、ライフゲインが溢れている環境では、妨害モードも見た目以上に役立つだろう。
このカードの期待ダメージは4~6点、もしくは3,4点とクリーチャー防御と考えると、どちらも2マナとしては飛び抜けている。
セットランドの能力は一番地味だがいつでも使えるのが良い。2ターン目に3点与えながらマナ加速したい場面もあるだろう。
アグレッシブなデッキでしか使わないが、アグロでは超強力だ。
リミテッド最弱の命令が、構築で最強というのも面白い。

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龍王アタルカ

龍王アタルカ
構築: 3.0

ただの5/5ぐらいかと予想していたが、実際はボガーダンのヘルカイト能力だった。
しかもこのマナコストで8/8というサイズでもある。
ちょっと強すぎないか?
ランプデッキなら無理やりでも使う価値があるだろう。
エレボスの鞭との相性も凄い。
もしスタンダードで使われなかったら驚くレベルだ。

龍王ドロモカ

龍王ドロモカ
構築: 2.5

カウンター耐性を持った悪斬の天使で、悪くない性能だ。
タフ7への対処手段を持たないアグロには最強で、どちらかというとサイドボード向きだ。
カウンター耐性についてはあまり評価していない。
返しのターンに対処され易く、出したターンにもう1枚大物をプレイできないからだ。
但し、後半活躍する可能性はある。

龍王コラガン

龍王コラガン
構築: 2.0

ロリックスは素晴らしいカードだったが、現在の環境では少し力不足だ。
飛行6/5速攻は悪くないが、残り2つの能力が、マナコストを考えると、他のドラゴンロードに見劣りする。
コラガンは強力なカードだが、広く使われることは無いだろう。

龍王オジュタイ

龍王オジュタイ
構築: 4.0

最も評価しているドラゴンロードで、マナレシオも素晴らしい。
軽めのクリーチャーデッキに対して、安全にタップアウト出来るのがよい。
対戦相手の手札には除去がくさっているだろう。
無理に攻撃する必要はなく、カウンターを構えているときか、対戦相手がタップアウトしたときだけでよい。
そして予期効果を誘発できる。
サイズも環境的にちょうど良く、コストも6でよいぐらいだ。
オジュタイはプレイできるデッキ全てに入る可能性があり、私も是非使いたい。

龍王シルムガル

龍王シルムガル
構築: 3.0

誘惑蒔き能力は強いが、アタルカのヘルカイト能力には少し見劣りする。
しかし6マナは重いが、誘惑蒔きと同じ様に、場に残れば非常に有利だ。
タフネスが5あり、接死もあるので、何かを巻き添えに出来るだろう。
クリーチャーのいない青黒向きというわけではなく、除去少なめの相手にサイドインするぐらいだろう。
またはスゥルタイの様に、除去の的が多く入っているデッキで使うだろう。

ドロモカの命令

ドロモカの命令
構築: 3.0

緑白には選択肢が多いが、それらを押し退けても採用する強さがある。
2マナで除去しながらカウンターを載せられるは非常に強いし、エンチャント破壊もできる(しかも現環境では対象が多い)。
バーンスペルのカウンターは一番使わない能力だが、残りが強いのでオマケでも充分だ。
メインデッキだけでなく、サイドの2対1をとれるエンチャント対策としても使用できる。

狩りの先駆け

狩りの先駆け
構築: 2.0

タフ3という点がまず弱いが、対トークンのサイドカードとしては使えるかもしれない。
あまり使われることはないだろうが、繰り返し使える除去という点で検討対象にはなる。

コラガンの命令

コラガンの命令
構築: 3.0

予言の様に、確実に2対1を取れて、盤面にも触るとことができる。
ショック、ディスカード、回収能力が殆どで、アーティファクト破壊はオマケだ。
但し、現在の環境がそうだというだけで、対象が増えれば更に強いカードになる。
一方、ショックで除去できるクリーチャーが減れば価値は下がってしまう。
荒廃稲妻にはなり得ないし、残りの能力はそこまで強くない。
対象が多ければマルドゥミッドレンジで大活躍するだろう。

卓絶のナーセット

卓絶のナーセット
構築: 3.5

自分を守る能力が無いが、例外的に強いプレインズウォーカーだ。
忠誠度7は簡単には突破されないし、ターンが返ってくれば大きな働きをする。
プラス能力は40?50%の確率でドローできるし、マイナス能力は時を超えた探査や対立の終結はもちろん、予期でも充分強い。
正しいデッキで使えば2つの能力だけでも役に立つが、奥義も非常に強い。
ジェスカイトークンも含めたスペル主体のデッキの新カードとして活躍する。
基本的にはドローエンジンだが、コストが安く、忠誠度も高いので良い仕事をするだろう。

オジュタイの命令

オジュタイの命令
構築: 2.5

実際に使ってみると、想像していたほどの強さはなかった。
良いカードであることは間違いないが、謎めいた命令ではないのだ。
しかし全く期待外れかというとそうでもなく、使い方によって強さが変わるという印象だ。
中盤から後半のクリーチャー対策で、ライフゲインしつつアドバンテージを稼いでくれる。
しかし入れるのは1,2枚で4枚は使わないだろう。
青白コントロールで使われるだろうが、劇的に強化するものではない。

揺るぎないサルカン

Sarkhan Unbroken
構築: 3.0

ぶっ壊れてはいないが、非常に強い。
ティムールは、弱点であった包囲サイへの回答として焙り焼きを手に入れたし、この色自体が強化されたと感じている。
更に良いのは、即座に除去されても、ドローかドラゴントークンを残せる点だ。

シルムガルの命令

シルムガルの命令
構築: 2.0

-3能力が除去として信頼性が高ければ、否認とプレインズウォーカー除去と合わせて評価が上がったのだが、1番マナコストの高い命令としては力不足だ。
1枚ぐらいは入れてもよいが、既にコントロールには強力なスペルが揃っているし、2つの能力が弱すぎる。
シルムガルはどちらも強いドラゴンだが、命令はそのレベルにはなれなかった。

進化する未開地

進化する未開地
構築: 3.0

いつの時代も変わらない一枚。
強すぎることもなくちょうど良い。

精霊龍の安息地

精霊龍の安息地
構築: 2.5

色マナを有効活用できるデッキでは役に立つだろう。
ほんの少しマナ基盤が不安定になる代わりに、後半のドローになってくれる。
コントロールデッキの光輝の泉を1枚差し替えてもいいし、1マナの少ない2色アグロで使うこともあるだろう。

多色の構築用カードTOP3

3.卓絶のナーセット
2.アタルカの命令
1.龍王オジュタイ

2枚のコントロールカードと1枚のビートダウン向きカード。
このセットの多色は非常に強く、最終的にどの色が勝ち組になるかはわからないが、これ以外にも強いものは沢山ある。
多色の強力カードを使いこなすことが重要で、3色デッキも活躍するだろう。

タルキール龍紀伝 構築用カードTOP10

10.究極の価格
9.シルムガルの嘲笑
8.卓絶のナーセット
7.アタルカの命令
6.死霧の猛禽
5.雷破の執政
4.アンデッドの大臣、シディシ
3.焙り焼き
2.予期
1.龍王オジュタイ

どれも非常に強力で、ここに入りきらなかったカードも多数あり、タルキール龍紀伝がどれだけ強力なセットかわかる。
強いだけでなく、色々なタイプのデッキで使用できる。
最近試した結果、初見よりも順位を上げたカードもある(雷破の執政もその一つ)。
このリストを見ると、強力なアタッカー、軽い除去、ドロー操作、能力持ちクリーチャー、カウンター、そしてプレインズウォーカーと多種多様なのが分かるだろう。
信じられないぐらいデッキ選択に多様性があり、プロツアーに向けてデッキ構築するのがとても楽しみだ。

そして今回も何とかカードレビューをやりきることができた。
私の見立てが間違っていたことを、数か月後に気づくのを楽しみにしている。

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