【翻訳】グリクシス双子?それとも純正? by Sam Pardee

先日開催されたGPシャーロットに純正青赤双子でTOP8入賞したサム・パーディーによる双子デッキの解説です。
双子を使おうと思ったプレイヤーなら全員が思っているであろう疑問に答えています。
サイドプランの解説もあります。

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


最近、最も聞かれる質問は、グリクシスと純正どっちの双子が良い?、だ。
私は純正の方が良いと思うし、実際結果も出すことができた。
青赤で既に充分なカードが揃っているので、あえて3色目は必要ない、というのが理由だ。

例えばGPシャーロット前に準備していたグリクシスのリストがこれだ。


Grixis Twin
1:《僻地の灯台/Desolate Lighthouse》
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2:《硫黄の滝/Sulfur Falls》
1:《血の墓所/Blood Crypt》
3:《蒸気孔/Steam Vents》
1:《湿った墓/Watery Grave》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
1:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1:《山/Mountain》
4:《島/Island》
1:《沼/Swamp》

2:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
4:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
3:《やっかい児/Pestermite》
3:《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》

3:《欠片の双子/Splinter Twin》
2:《思考掃き/Thought Scour》
2:《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》
2:《謎めいた命令/Cryptic Command》
2:《呪文嵌め/Spell Snare》
4:《差し戻し/Remand》
4:《血清の幻視/Serum Visions》
2:《終止/Terminate》
4:《稲妻/Lightning Bolt》

サイドボード
1:《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》
2:《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》
1:《否認/Negate》
1:《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
2:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
2:《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
3:《血染めの月/Blood Moon》
3:《払拭/Dispel》


そして実際に使用してTOP8に入ったリストがこちら


UR Twin
2:《僻地の灯台/Desolate Lighthouse》
1:《魂の洞窟/Cavern of Souls》
3:《硫黄の滝/Sulfur Falls》
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3:《蒸気孔/Steam Vents》
1:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4:《島/Island》
1:《山/Mountain》

1:《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
4:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4:《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》
2:《やっかい児/Pestermite》

4:《欠片の双子/Splinter Twin》
2:《払拭/Dispel》
1:《呪文貫き/Spell Pierce》
2:《謎めいた命令/Cryptic Command》
1:《呪文嵌め/Spell Snare》
2:《電解/Electrolyze》
4:《差し戻し/Remand》
4:《血清の幻視/Serum Visions》
1:《のぞき見/Peek》
4:《稲妻/Lightning Bolt》
1:《焙り焼き/Roast》

サイドボード
1:《焙り焼き/Roast》
1:《引き裂く流弾/Rending Volley》
2:《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》
2:《神々の憤怒/Anger of the Gods》
1:《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》
1:《呪文滑り/Spellskite》
1:《否認/Negate》
2:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1:《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》
1:《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
2:《血染めの月/Blood Moon》


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デッキの違い

まず目立つのは、グリクシスでは双子が3枚しかないという点。
つまりタシグルで”普通に”ビートダウンする可能性も高いということだ。
サイド後はこのプランを取ることが多い。
例えば、ストーム、感染、エンチャントビート、トロン、アミュレットであっても、相性が悪くなるからだ。
またグリクシスでメインデッキに黒いカードを取るということは、カウンタースペルの枚数を減らさざるを得ない、ということでもある。
上記のリストだと、確定で使用する、差し戻しと謎めいた命令の他は、2枚の呪文嵌めしか採用できていない。
一方青赤では、2枚の払拭、1枚の呪文貫き、1枚の呪文嵌めが入っているので、コンボを妨害してきた除去への耐性が上がっている。

さらにグリクシスは3色であるため、能力持ちの土地もあまり入れられない。
僻地の灯台と魂の洞窟はコントロールミラーで大きな働きをする。
グリクシスの利点は1マナでタシグルをプレイできる点にあるが、差し戻しに弱いという点で土地の方が好ましい。

最後にグリクシスは、土地から受けるダメージが大きいのと、血染めの月との相性がそこまで良くないというデメリットもある。
この違いは個人で練習しているときはそこまで感じられないが、長いトーナメントでは効いてくる。
たった2点のライフがバーンとの生死を分けることもある。

もちろんグリクシスの方が優れている環境もある。
ジャンドやジャンクの様に、突然の衰微を使ったデッキが多いときはその一つだ。
タシグルとコラガンの命令があれば1ゲーム目でも、コンボに頼らずに戦うことができる。
しかし、それらが環境に溢れていると思うならば、3色目を足すまでもなく双子に固執しないのが正解かもしれない。
手札破壊はむかつきやスケープシフトの様に、カウンター耐性のあるコンボデッキには有効だが、そのようなゲームではタシグルが活躍しない。

シャーロットで使用したリストには満足しているし、さらに進化させることも可能だと思う。
一方、グリクシスを使うのであればそこまで変更する必要はないだろう。
私の好みは青赤純正だが、どちらのデッキパワーも大きな差はなく、好きな方を選べばよい。
どちらかが強い環境では、もう一方も活躍できるからだ。
またどんなデッキにも勝ちうる双子デッキは、モダン環境で悪い選択になることはないだろう。

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私の双子サイドボード哲学

皆サイドプランを知りたがるが、そういう人に限って十分に練習を積んでいない。
私は対戦相手ごとにプランを変えるし、特にコンボ妨害手段の枚数によって大きく変わる。
血染めの月を可能な限りケアしてくる人もいれば、そうでない人もいる。
基本的な考えは紹介するが、ベストプランはマッチごとに検討してほしい。
最後に、差し戻しと血染めの月の強さは後手の時は大きく変わる、ということは覚えておいてほしい。

双子ミラー

1ゲーム目はコンボを決めるために、可能な限りアグレッシブに動くことだ。
互いに妨害手段が少ないが、こちらが決めようとしたときにエンチャントした総督をタップされ、返しにコンボされることには気を付けなければならない。
それだけ気を付ければ大丈夫だ。
サイド後はコンボを決めるのが難しいので、ダメージで勝つことを狙っていく。
ジェイスのプラス能力は総督でのコンボを止めてしまうことに注意!

一般的なサイドプラン:

アウト
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イン
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ジャンド/ジャンク

厳しいマッチアップだが対抗策はある。
特にジャンドはタシグルの存在によって、突然の衰微の採用枚数が減りつつあるので、払拭の強さが増していることを覚えておくとよい。
ジャンクは衰微の枚数が多いが、相手が整わないうちに、早めにコンボを決めにいく。
サイド後はコンボパーツをほとんど抜いて、血染めの月とケラノスで勝利する。

一般的なサイドプラン:

アウト
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イン
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親和

相性の良いマッチアップ。
1ゲーム目はコンボを最速で狙い、2ゲーム目は大物を対処してコントロールする。
サイド後もコンボを狙えるし、コントロールしきってダメージで勝っても良い。

一般的なサイドプラン:

アウト
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イン
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バーン

これも有利なマッチアップ。
親和と同様にサイド後はダメージで勝利するが、あまり入れたいカードも無いので、コンボ周りのパーツは減らさない。
破壊的な享楽をサイドインされることが多いので、緑マナをタップさせてコンボを決めるとよいだろう。

一般的なサイドプラン:

アウト
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イン
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アブザンカンパニー

対戦経験が少ないので印象論も入ってしまうが、基本的には相性は良い。
1ゲーム目はコンボを止める手段がそろっているし、2ゲーム目は神々の憤怒という最強のカードがある。
また払拭が召喚の調べにも集合した中隊にも活躍する。

一般的なサイドプラン:

アウト
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イン
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(訳注:この後、TOP8で起きたデッキ登録ミスに関する話が続きますが省略させていただきます。)

読んでくれてありがとう。
質問があればコメント欄に是非書いてほしい!


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