GP名古屋2016が参加受付中ですね!
参加費が1万円ということで、ビックリした方も多いんじゃないでしょうか。
モダンマスターズを使ったGP千葉は仕方ないにしても、通常エキスパンションでも5桁、というのは隔世の感がありますね。
かといって私は、ぼったくりだ!、と文句を言いたいわけではありません。
ただ、新規ユーザー、特に若年層にとっては参加しづらいんじゃないかな、とは思います。
まず直近3年に国内開催のリミテッドGPの参加費と比較してみました。
GP千葉(2015):\12000
GP静岡(2015):\6500
GP名古屋(2014):\4500
改めてみると凄い勢いで参加費が上昇していることが分かりますね。2年前のほぼ倍の値段になっています。
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次に諸外国で開催されているグランプリの参加費と比較してみました。
ちなみに直近のGP名古屋(スタンダード)は7千円でした。
最近開催された海外GPの参加費。
GPピッツバーグ(モダン):\7200($60)
GPアトランタ(リミテッド):\9000($75)
GPブリュッセル(スタンダード):\6500(50ユーロ)
こうしてみると日本が際立って高いわけではなさそうです。
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では1ユーザーとして考えたとき、値上がりに見合ったメリットは、どのようなものがあるのでしょうか?
最近のGP会場では、松屋を始めフードコートエリアができたり、パンフレットが完備されていたり、会場内で物事が完結するようになりました。
いちいち誰かに聞かなくても、食事やサイドイベントにすぐアクセスできるのは便利ですね。
直近のGP神戸ではコスプレ選手権なるものが開催されていました。
その他、リアルモミールがあったりプロレスリングがあったり、GP本戦以外にも、純粋にイベントそのものとして楽しませようという試みは面白いです。
個人的にはこれが1番大きいです。
昔のグランプリは開場時間が30分以上遅れたり、ラウンドの合間が無駄に長かったりして、初日が終わるのは22時過ぎなんていうことはザラにありました。
最終電車に間に合うかヒヤヒヤすることもしばしば。
折角知らない土地に来たのに、地元の夕飯を食べる余裕なんて全くありません。
それに比べると今はスケジュール通りの進行が当然になっていて、とても快適です。
以上みてみると、下記のような結論になりました。
世界的にグランプリの参加費は上がる傾向
イベントとしてのクオリティは年々上がっている
そして上では触れていませんが、参加者は天井知らずに増加傾向にあります。
これは多くのプレイヤーが、例え値段が上がったとしても、GPで参加費に見合った体験が得られる、と考えている何よりの証拠でしょう。
しかし私が疑問に思うのは新規にマジックを始めたプレイヤー、特に学生はこの参加費をどう捉えてるんだろうか、ということです。
ここからは推測になってしまいますが、中高生にはとても手が出ないのではないでしょうか。
個人的には、グランプリという超大型イベントに小旅行も兼ねて参加する、というのは若者にとってかけがえのない体験だと思うのです。
かくいう私も、高校の時に友人達と夜行列車で参加したグランプリは忘れられない思い出になっています(結果はひどいものでしたが)。
これが原体験になって今もマジックを続けている気すらします。
そこで提案したいのは、若者は学割料金で参加できる様にならないだろうか、ということです。
もしくは高校生選手権的な、若年層向けのイベントを復活させる等。
商業イベントである以上、参加費の割引は収入減でしかないですが、将来のマジックプレイヤーを育てるためにも、主催者の方々には是非検討してもらいたい、と切に思います。