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【翻訳】プレイテストの効果を劇的に上げる7つのポイント(前編) by Huang Hao Shan

少しずつ『ゲートウォッチの誓い』が公開され、新しい環境が楽しみな季節になってきました。
MTG MINT CARDより、台湾のトッププレイヤー ファン・ハオシャンがプレイテストの質を上げるための方法を解説した記事をお届けします。
『ゲートウォッチの誓い』環境を練習し始める前に、気にしておくと役に立つテクニックです。

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


プレイテストはマジックの重要な要素だ。
デッキをより環境に合ったものにしてくれるだけでなく、プレイングスキル向上にも役に立つ。
GPTの様に小さなイベントからプロツアーの様な大舞台まで、常にプレイテストは良い結果を残すために重要な要素だ。
今日は練習の時間をより意味のあるものにするためのテクニックをお教えしよう。

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1. 代用カードではなく、本物カードを使う

全てのカードがプレイテストの時に揃っていれば最高だが、特に新しいエキスパンション発売直後は難しいことも多い。
ご存知の様にプロツアーはプレリリースの3週間後に開催されるので、全てのカードを集めるのは難しい。
普段から可能な限り代用カード(プロキシ)は減らそうとしているが、一旦デッキが決まれば何がなんでも買い揃える。

プロツアーM15で起きた2つの例を紹介しよう。

世界を目覚めさせる者、ニッサ


スタンダードラウンドで、クオ・ツー・チンはブライアン・キブラーと対戦していて3ゲーム目までもつれ込んだ。
クオの場にはニッサと2つの4/4になった土地があったが、次のキブラーのアタックで負けが確定していた。
投了する代わりに、クオは、キブラーがブロックを間違えることを祈りながら、とにかく全軍でアタックした。
ブロック宣言後、クオは4/4がトランプルを持っていることを指摘した。
キブラーはどちらも1/1でブロックしており、そのおかげで勝ってしまった!

クルフィックスの狩猟者と太陽の勇者、エルズペス


次のラウンド、クオはプロツアーチャンピオンであるアレクサンダー・ヘインと対戦していた。
この時もクオはニッサをコントロールしていて、ヘインの場にはエルズペスがいた。
クオは4/4でクルフィックスの狩猟者と1/1トークン3体に向かってアタックし、ヘインは1/1兵士1体でブロックを宣言した。
この時もトランプルを指摘するとヘインの顔は青ざめた。

ここからわかるように、世界最高のプレイヤーもミスをするし、特に新しいカードの能力は正確に理解していないことが多い。
本物のカードではなく、プロキシをプレイテストで使っていると特に起こりやすい。

新エキスパンションの発売の約一カ月前には、プレビューやスポイラーで新カードの内容を確認しているが、完全に理解した気になって読み直さないことがほとんどだ。
これが原因で起こるミスは少なくないと考えている。

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2. ダイスではなく、ペンと紙を使う


プレイテストでは時間省略のために、ダイスでライフを記録した方が手軽なのは理解している。
しかしこれには明確な欠点がある。

まず、消耗戦になるとライフ増減をミスしやすいので、ゲームの結果そのものが変わる可能性がある。
特に魂火の大導師のような、軽いライフリンク持ちのクリーチャーを使っている時は要注意だ。
ライフが20を超えた時、6面ダイスも使うとわけが分からなくなる。
フェッチのライフ減も忘れやすくなる。
何より、このプレイテストでの誤った理解が、プレミアイベントまで持ち越される可能性がある!

またしっかりとペンと紙を使うことで本番さながらになるのもメリットだ。
健全な習慣を身につけることで、トーナメントでもより快適にプレイできるだろう。

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3. バランスの取れたマリガン


マリガンはマジックというゲームの一部だ。
オールランドやノンランドなど、どうしようもない手札を引くと確定マリガンだ。
カジュアルに楽しんでいる時は「つまらないから7枚引くよ」というのはよく見る光景だ。

しかし真剣なプレイテストでは違う。
楽しむためにやっているわけではないからだ。
やるべきことは、デッキごとの勝率を見極めることだ。
強気にマリガンし過ぎたり、フリーマリガンを許していると、最終的な結果が変わってしまう。

ではマリガンし過ぎと、フリーマリガンのバランスはどの様にとれば良いのだろうか。
いわゆる”バンクーバーマリガン”が導入される前まではこの方法で行っていた。

”5枚まで”とカード枚数に制限を設定するのだ。
7枚のハンドが悪い場合、通常と同じで6枚にする。
また悪い場合は5枚にマリガンする。
しかしそれでも悪い場合、少し下駄を履かせて、4枚ではなく再度5枚引き直す。

理由としては、3枚や4枚ではほとんどの場合、ゲームにならないからだ。
5枚なら、上手く引ければ、良いゲームになる可能性が残されている。
なので我々のチームでは4枚以下の手札にはしないようにしていた。

もしこの方法が気に入ったら、是非取り入れてほしい。
まず勝ち目のない3、4枚のカードのためにシャッフルを繰り返すよりはよほど建設的だと思う。

後編もお楽しみに!

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