【翻訳】LSVのタルキール龍紀伝 構築レビュー・白編 by Luis Scott-Vargas

先週はリミテッド視点から龍紀伝の全カードレビューをしていましたが、構築視点からも色別レビューがはじまりました。
これから日替わりで構築級のカードを取り上げるようです。

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


構築では、リミテッドとは評価方法が少し違っている。
まず構築級だと思ったものについてだけ言及している。
もし取り上げるべきカードに抜け漏れがあれば教えてほしい。
かみ合ったときだけ強いカードはあまり評価していないが、それで見逃していたこともあるので、不足があれば遠慮なくいってほしい。

これまでのレビューは下記の通り

リミテッド(英語)

金/アーティファクト/土地
(日本語訳はTakuさんのサイトをご覧ください)

動画解説(英語)

コモンとアンコモン

評価基準

5.0:全てのフォーマットで大活躍(精神を刻む者、ジェイス・タルモゴイフ・瞬唱の魔導士)
4.0:環境を定義する(包囲サイ・クルフィックスの狩猟者・差し戻し)
3.5:複数のフォーマットで活躍するが、主軸ではない(嵐の息吹のドラゴン・道の探求者)
3.0:特定のアーキタイプに必須(岩への繋ぎ止め・血の暴君、シディシ)
2.5:プレイヤーによってデッキに入るが必須ではない(危険な櫃・荒野の後継者)
2.0:用途が限定的で、サイドボードか未知のアーキタイプ向け(帰化・凶暴な拳刃・砂嵐)このカテゴリーのカードに分類されるものが多いので、説明文も合わせて確認してほしい
1.0:一度ぐらいは使われるかもしれない(オウリングマイン対策としての空虚自身)

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族樹の精霊、アナフェンザ

族樹の精霊、アナフェンザ
構築:2.5

二つの異なったデッキで使われる可能性がある。
一つはスタンダードのアグレッシブな2マナ2/2として。
タフ1クリーチャーがいれば、すぐに効果を発揮するので擬似速攻になるし、その状況も作りやすい。

二つ目の用途は台所の嫌がらせ屋とのコンボだ。
メリーラの様にサクり台がいれば無限ライフになる。
白のダブルシンボルは扱いづらいが、上手く組めれば可能性はあると思う。

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アラシンの先頭に立つ者

Arashin Foremost
構築:2.0

3マナ2/2二段攻撃だけであれば構築級ではない。
しかしパンプスペルと組み合わせれば強力だし、現環境に2マナ以下の戦士が驚くほどいる。
warriors

これらが充分にいれば、擬似速攻で6~8点のダメージを稼いでくれる。
このシナジーで包囲サイを突破できるかは疑問だが、試す価値はある。

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ドラゴンを狩る者

ドラゴンを狩る者
構築:2.0

環境にドラゴンが増えるようであればマルドゥの悲哀狩りよりも強力だ。
また、その手のデッキは1マナクリーチャーを入れられるだけ入れたいので、悲哀狩りと一緒に使うだろう。
メタ次第では、これだけを使うデッキもあるかもしれない。
しかし、元祖シルムガルと嵐の息吹のドラゴンに対処できないのが弱点。

隠れたる龍殺し

隠れたる龍殺し
構築:2.5

ちっぽけだがしっかり2対1の仕事をしてくれる。
除去する対象を選択できるし、そうでなくても2/1絆魂としての仕事はしてくれる。
基本はサイドボード要因だが、デッキや環境によってはメインに入れてもよいだろう。
2マナ2/1は頼りないが、白白の出るデッキでも使う価値はある。

神話実現

神話実現
構築:2.0

使いたいと思わせるカードだが、全く使えない可能性もある。
クリーチャーになったときに一切除去体制が無いが、対処されなければこれだけで勝てる。
コントロールミラーのサイドボードとして活躍するのではないだろうか。
軽いマナでプレイでき、仕留められる大きさになるまで待てばよい。

オジュタイの模範

オジュタイの模範
構築:3.5

序盤も後半も、攻めにも守りにも活躍する、お手本のようなカード。
必要なものはノンクリーチャースペルだけで、攻め手としても、火力圏内から逃れることも、除去から避けることもできる。
唯一避けられないのは全体除去だ。
最近の4マナクリーチャーは強力なものが多いが、これは特に強い。
オジュタイの模範を使うデッキでは1マナスペルが重要だが、1ターンに複数回プレイする必要はない。
それよりも毎ターン起動できる事の方が重要だ。

オジュタイの語り部

オジュタイの語り部
構築:2.0

スタンダードで前兆の壁を使うのは大好きだ。
しかし、これを使いたいデッキにはあまりドラゴンを入れたくない、という問題がある。
最低でも6枚、できれば8枚はドラゴンが欲しいところだ(正確な枚数はカーステンに聞いてみよう)。
上手く使えるドラゴンデッキがあれば守り手として活躍するが、現状ではパーツが足りていない。

深遠な旅

深遠な旅
構築:2.0

7マナは余程強くなければ使わないが、これがそのレベルかの確信が持てていない。
1枚だけでは効果が無いというのも頼りない。
しかし4,5枚の強力なカードが相棒としていれば、最後の一押しとして使われるかもしれない。
対象が沢山入っているデッキならば1枚入れてもよいだろう。
また、この手のカードはサイド後の方が活躍する場合が多い。

光輝の粛清

光輝の粛清
構築:2.5

包囲サイに強いがメインに入れるほどではない。
アブザンアグロ相手というよりは、サイド後に多色神対策として使う可能性が高いだろう。
ジェスカイの隆盛が流行るようであれば、コントロールのサイドに1,2枚とって、時を超えた探索で探すことになるだろう。

荒野の確保

荒野の確保
構築:3.5

このカードが強い状況は単純明快だ。
3マナだと弱く、それ以上になればなるほど強力になる。
あとはトークン戦略をサポートするカードがいくつかあればよい。
ジェスカイの隆盛デッキに入れれば、簡単に5~10点のダメージを稼いでくれるだろう。
戦士デッキや赤白ミッドレンジでも使われるかもしれない。
後半も役に立つ、柔軟性の高いカードこそ構築で必要になるものだ。

絹包み

絹包み
構築:2.0

ソーサリースピードの燻しで、エンチャント破壊もされるが、それでも使いたい場面はあるだろう。
炎跡のフェニックスやラクシャーサを確実に対処できるのはよい。
他にも除去の選択肢は多いが、追放であるということが使う理由になる。

陽焼の執政

陽焼の執政
構築:2.0

全ての呪文に反応するので、稲妻の一撃を喰らわない。
4/3のために5マナ払いたくないし、軽い除去で対処される可能性も高い。
赤いデッキが増えない限りは使わないだろう。

正義のうねり

正義のうねり
構築:3.0

このカードを使いたくなる相手に2点ゲインは大きい。
鋳造所通りの住人や苛まれし英雄を除去しながら、火力からも逃げられるのは非常に強い。
対アグロのサイドカードとして活躍するだろう。

白の構築用カードTOP3

3.正義のうねり
2.オジュタイの模範
1.荒野の確保

これらのカードは本当に気に入っている。
オジュタイの模範や荒野の確保は、これを中心にデッキを組みたくなる。
正義のうねりは赤対策として強力だし、僧院の導師との相性も良い。
白はマルチカラーを見るまでもなく、得るものがあったといえるだろう。

次回は青についてだ。
クローンの軍勢から身を守る方法を考えなくては。

LSV

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