【翻訳】強豪プレイヤーの『カラデシュ』セット評価!反逆の先導者、チャンドラは本物か!?

『カラデシュ』のスポイラーも主要カードは、ほぼ出そろってきました。
今回はチェコの強豪プレイヤー アダム・コスカのファーストインプレッションを紹介します。
機械巨人、新ニッサ、そして新チャンドラといった注目カードを彼はどのように評価しているのでしょうか。

機械医学的召喚とDubious Challengeについては色々な思考実験をしていますが、スタンダードで使えるカードではない、という結論なので大幅に削って翻訳しています。

省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


久しぶり!
秋の新セット『カラデシュ』発売目前ということで、私が気になったカードを紹介しようと思う。
『カラデシュ』は非常に実験的なセットだが、明らかに強いカードも当然あるし、面白いものもある。

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奔流の機械巨人

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奔流の機械巨人は、重量級のカウンタースペル、吸収するウェルクを思い出させる。
通常、青系のコントロールデッキは、6ターン目までにカウンターや除去を複数使っているはずだ。
なので、選択肢が複数ある大きな叫び大口、として使うことができる。
過去との取り組みとの相性も見逃せない。
墓地を肥やしつつ捜しに行くことができる。
必然ソーサリーの数は減らさないといけないが、殺害や虚空の粉砕、即時却下などの除去とカウンターを使えばよい。
勝ちに直結するカードが青に加わったのは嬉しいし、青系のコントロールが強い環境では良く見かけることになるだろう。

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生命の力、ニッサ

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生命の力、ニッサはセットの中で一番注目しているカードだ。
このカードが話題になったのは、当然すぐに奥義を発動できる点にある。
しかし実際はどれぐらい強力なのだろうか?
一般的な奥義と違い、この能力はすぐに勝利に直結しない。
不利な盤面では2枚カードを引いただけで終わってしまうかもしれない。
それでも、長期戦で無限に続くエンジン(紋章は取り除けない)のメリットは大きい。
進化する未開地なら2枚ドローできるし、全ての土地がサイクリングの強化版なる。
ローテーション後のスタンダードが、コンボやターボエムラクール環境にならないのであれば、後半に最高の働きをする。
白黒コントロールや緑黒過ぎ去った季節デッキは、触れない紋章に苦しめられるだろう。

それ以外の能力はどうだろう?
プラス能力は強力なバリケードで、特にプレインズウォーカーに強い。
後で登場するが、新チャンドラの忠誠度も4スタートなので、プラスしても5/5速攻が回答になる。

マイナス能力も、破滅への道などの除去に備えて起動すれば対策になる。
除去主体のデッキにはニッサをループさせてもよいだろう。
ニッサはエムラクールも回収できるので、昂揚デッキとも相性が良い。

結論、生命の力、ニッサは非常に強力で広く使われるだろう。
4枚フル投入されなかったとしても、2,3枚は入ると考えている。

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ラスヌーのヘリオン・通電の喧嘩屋

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どちらもスタンダード級のパワーがあるし、基本セットで使われるだろう。
新しい赤緑エナジービートダウンを作り出す。
ラスヌーのヘリオンは4/4速攻で2回攻撃でき、Volcanic Brawlerは3マナパワー2だが攻撃時には4/3トランプルになる。

他にエネルギーがあればそれを使うこともできる。
攻撃回数が2回から3回に増えるのは強力だ。
Harnessed Lightningでタフ1クリーチャーを除去って2つ残せれば最高だ。
他のエネルギーを使って、焙り焼きのように機械巨人を除去ることもできる。
新天戸であるAether Hubも無色土地になってしまうのが微妙だが、エネルギーが得られる。

他にも『カラデシュ』にはアタッカーとしての高速警備車や、フィニッシャーとしての新緑の機械巨人のように、赤緑アグロと相性の良いカードが揃っている。

霊気貯蔵器

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はじめに言っておくが霊気貯蔵器がトーナメントで使われることはないだろう。
さすがに毎ターン5枚スペルをプレイするのは不可能だ。
しかしどうにかして使い方を考えたくなってしまうカードなので、一応リストに加えることにした。

反逆の先導者、チャンドラ

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このカードが無ければ『カラデシュ』の記事は完成しない。
反逆の先導者、チャンドラの登場だ。
新チャンドラは間違いなく強力だ。
スタンダードはもちろん、モダンでも(禁止にならない限り)使われるだろう。
このカードが健全なのは、他のデッキを崩壊させるわけではない、ということだ。
単にプレインズウォーカー対策を必須にさせるだけだ。
そうでなくてもギデオン、リリアナ、ニッサなど強力なプレインズウォーカーが環境にあふれている。

チャンドラが面白いのは色々な方向性を持っていることだ。
1つ目はアグレッシブな能力で、プレインズウォーカーにもダメージを与えられる。
しかし2つ目はランプ用の能力で、アグロだと2マナクリーチャーを出すぐらいだ。
つまりPTシドニーで行弘賢が使っていたような、赤緑エムラクールランプが最も合っている。

ジャンド昂揚も赤を厚くして使うかもしれない。
この手のデッキに入れた場合の弱点は、重いフィニッシャーがめくれたときに、プレイできずに2点ダメージにするしかないことだ。

ミッドレンジやアグロであればそのようなことが無く、強力なプレインズウォーカーとして使うことができる。
2番目の能力は活用できないが、それ以外が欠点を補ってくれるだろう。
モダンでは、ジャンドで紅蓮の達人チャンドラとの比較になるが、タフ1クリーチャーがあふれていない限り、『カラデシュ』チャンドラの方が強力だ。

機械医学的召喚

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チャンドラのわかりやすい強さに比べて、機械医学的召喚は使うのに工夫が必要になる。
しかしこの青のエンチャントは大化けする可能性がある。
ドロモカの命令が去ったので、重たいエンチャントを使えるようになった。
気を付けなければいけないのは隔離の場と世界を壊すものだが、それも枚数次第だ。

機械医学的召喚は死なないプレインズウォーカーのようなものだ。
5マナでプレイして、次のターンから仕事をし始める。予期は2/2を生み出し、虚空の粉砕は3/3だ。
溺墓での天啓はX/X!
5マナの能力は奥義のようなものだ。

FoWと相性が良いのでレガシーで使ったら面白そうだ。
入れるとしたらノンクリーチャーデッキか熱病の幻視バーンだがいまいちパーツが足りない。
その他の青系デッキに居場所を見つけることができるかもしれない。

怪しげな挑戦

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集合した中隊と入れ替わりでこのようなカードが入っているのは面白い。
このカードを有効に使うためにはダングローブの長老の様に、対戦相手の場にいると役に立たないクリーチャーを捜してくることだが、残念ながら現在の環境にはサリアの副官ぐらいしかいない。
性急な悪魔の様にブロッカーとして使えないクリーチャーを主体にしても良いかもしれない。

また軽いクリーチャーに限定する必要もないので、重たいクリーチャーを出してそれをブリンクできれば最高だ。
変異エルドラージが最適だが、確実に成立する保証は無い。
遥かなる旅路を使うという手もある。
恐らくスタンダードで使われることは無いだろうが、思考実験としては面白いだろう。

今回は以上だ。
『カラデシュ』のスポイラーは続いているので、次回は新しく登場したカードについてみていこう。
デッキ案も紹介できれば、と思っている。
読んでくれてどうもありがとう。
ではまた次回!

Adam

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