【翻訳】LSVのタルキール龍紀伝 構築レビュー・赤編 by Luis Scott-Vargas

前回の黒編に引き続き、今回は構築での赤についてみていきます!

一部省略、意訳を含んでいますので、是非原文も見てみて下さい。


構築では、リミテッドとは評価方法が少し違っている。
まず構築級だと思ったものについてだけ言及している。
もし取り上げるべきカードに抜け漏れがあれば教えてほしい。
かみ合ったときだけ強いカードはあまり評価していないが、それで見逃していたこともあるので、不足があれば遠慮なくいってほしい。

これまでのレビューは下記の通り

リミテッド(英語)

金/アーティファクト/土地
(日本語訳はTakuさんのサイトをご覧ください)

構築

動画解説(英語)

コモンとアンコモン

評価基準

5.0:全てのフォーマットで大活躍(精神を刻む者、ジェイス・タルモゴイフ・瞬唱の魔導士)
4.0:環境を定義する(包囲サイ・クルフィックスの狩猟者・差し戻し)
3.5:複数のフォーマットで活躍するが、主軸ではない(嵐の息吹のドラゴン・道の探求者)
3.0:特定のアーキタイプに必須(岩への繋ぎ止め・血の暴君、シディシ)
2.5:プレイヤーによってデッキに入るが必須ではない(危険な櫃・荒野の後継者)
2.0:用途が限定的で、サイドボードか未知のアーキタイプ向け(帰化・凶暴な拳刃・砂嵐)このカテゴリーのカードに分類されるものが多いので、説明文も合わせて確認してほしい
1.0:一度ぐらいは使われるかもしれない(オウリングマイン対策としての空虚自身)

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溶岩との融和

溶岩との融和
構築:1.0

《チャンドラの啓示》だと考えている人もいるようだが、この枠は既に競合が一杯だ。
残念なことに前哨地の包囲とチャンドラの方がカードとして優れていて、激憤の巫師という新カードもある。
また、何マナを使ってプレイすれば適正なのかも不明だ。
いくつ払えば火の玉よりも優れているといえるのだろうか。

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火口の精霊

火口の精霊
構築:2.0

サクるまでは全てを止める壁になる。
その様な場面になるかは不明だが、パワー8のビートダウン要因になることもできる。
問題はどのデッキが使いたいのかだ。
赤いデッキに後ろ向きなカードはあまり入れたくないし、アタッカーとしては信用が低いからだ。
入れるとしたらサイドボードの可能性が高いが、赤いコントロールデッキが出現すれば活躍するだろう。

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龍の降下

龍の降下
構築:1.0

自分のトークンを4/4にするのが最大で唯一の使い道だろう。
対戦相手に打つこともできるが、4/4以上のクリーチャーがそんなに並ぶ可能性は低く、カードを消費してまでやることでもない。
インスタントであればもう少し評価できるが、ソーサリーでは使い道がない。

龍詞の咆哮

龍詞の咆哮
構築:2.5

ドラゴンが沢山入っているデッキなら、ただでさえ強い稲妻の一撃がさらに強くなる。
また、ドラゴンがいなくても稲妻の一撃として使えるので、シルムガルの嘲笑の様に、無理に増やす必要もない。
難点は、後半、特にクリーチャーが少ない場合、対戦相手に打てない点だ。
もしクリーチャー無しのデッキが増えると大きな弱点になる。
6枚以上ドラゴンが入っているアグレッシブなデッキで、1,2枚メインに入れるのは悪くない構築だと思う。

ドラゴンの餌

ドラゴンの餌
構築:3.5

ソーサリースピードの急報だが、不思議なことに、赤が求めていたものでもある。
3マナ域は渋滞しているが、2/3のマナで軍属童の2/3の効果が得られれば充分だ。
熟達扇動者、アタルカの命令、ジェスカイの隆盛、かき立てる炎とのシナジーは、元の強さに加えて素晴らしい効果だ。
色々なデッキで採用される可能性があり、コンボで使われることもあるだろう。
胆汁病以外では1対1をとれないので、黒マナの重要性が増すだろう。

龍の大嵐

龍の大嵐
構築:2.5

フランク・カーステンがこれを使ってデッキを作っていたが、本人も無理やり入れたことを認めている。(リンク先は英語)
速攻を持たせる能力がほぼ全てで、X点が有効活用できる状況なら既に勝っているだろう。
しかし、速攻能力を持ったエンチャントにおまけがついていると、複数枚デッキに入れられる点は評価している。

龍を操る者

龍を操る者
構築:3.0

パーフォロスを有効活用できれば、龍を操る者を使った赤単信心が再び活躍するだろう。
しかしそうでなくても充分に強いカードだ。
2マナ2/2で飛行を持つこともでき、マナがあれば強化もできる。
また場が硬直すればドラゴンを量産する。
大抵の赤単アグロは場が硬直することがないが(有利な場になれば既に勝っている)、保険としても働いてくれる。
またニクソスと相性が良いことも見逃せない。

衝撃の震え

衝撃の震え
構築:2.0

私は最近のスタンダードでは、比較的トークンデッキを使ってきた方だが、このカードを欲しいと思ったことは無い。
マナとカードを使って、それ自身では何もしないカードは使わないだろう。
熟達扇動者、軍属童、ドラゴンの餌を使った赤単トークンは、本体ダメージは重要なので使う可能性はある。
しかしこのカードの枠に普通のクリーチャーを使った方が確実だろう。
色を足すならばジェスカイの隆盛を使うし、遅くて良いなら赤包囲でよい。
トップデッキした時の仕事のしなさも恐ろしい。
結局、このカードについてあまり語ることはない。

激憤の巫師

激憤の巫師
構築:3.5

良いアタッカーで、大変異能力も赤単にとって歓迎できるものだ。
どちらのモードで使っても赤いデッキでは活躍するだろう。
マナフラッドを防止してくれる小型クリーチャーは赤アグロをパワーアップさせてくれるし、単色以外でもよいだろう。

稲妻の狂戦士

稲妻の狂戦士
構築:2.5

今回の赤は強いアグロクリーチャーに恵まれているが、これが一番アグレッシブだ。
突然現れて、相手をショック死させる(もしくはブロッカーを巻き添えにする)。

カル・シスマのビヒモス

カル・シスマのビヒモス
構築:2.0

3マナ5/5は、追加マナを考えても、評価できる。
特に活躍するのは赤のミラーマッチで、1枚で除去できないクリーチャーとして有効だ。
しかし2マナ払って攻撃して、ゴブリントークンにチャンプされるのはいただけないので、多く見かけることはないだろう。

引き裂く流弾

引き裂く流弾
構築:2.5

焼却が活躍したように使われるだろう。
詐欺師の総督、やっかい児、修復の天使、天界の列柱を、2マナではなく1マナで除去できるのは素晴らしい。
スタンダードではそこまで使われないだろうが、気に留めておく必要はある。

焙り焼き

焙り焼き
構築:3.5

火力祭りは終わらない!
軽く大物、特に包囲サイを除去することができる(しかしカマキリは飛び越えていく)。
赤はあえて岩への繋ぎ止めをタッチする場合が多かったが、これからはその必要もなくなるかもしれない。
焙り焼きで最も恩恵を受けるのは赤緑だが、これで除去できないクリーチャーをどうするかが同時に課題となる。
軽くて、制限のある除去たち、焙り焼き・勇敢な姿勢・究極の価格・稲妻の一撃・乱撃斬をどう選択するか、環境によって異なってくるだろう。
またカード名も気に入っている。

雷破の執政

雷破の執政
構築:3.0

これもアグレッシブなカードだ。
4マナ4/4という優秀なサイズに、稲妻のおまけつきだ。
嵐の息吹のドラゴンよりも土地枚数を削ることができ、対戦相手によっては活躍する場合もある。
欠点はトップデッキが重要なデッキなのに速攻を持っていないことだが、少なくとも3点は与えてくれるので充分だろう。

双雷弾

双雷弾
構築:2.0

あまりこのカードは好きではない。
悪くはないし使い道もあるが、コストと効果が見合っていない。
2マナであれば3点火力を優先したいし、1マナだと乱撃斬の方がタップインランドと相性が良い。
サイドボードに取るのであれば、弧状の稲妻の方が強力だ。
プレイ可能かどうかの境目で、メタゲームによるところが大きい。
しかしほとんどの場合、他の火力に半マナ分ぐらい劣っている。

鐘突きのズルゴ

鐘突きのズルゴ
構築:3.5

どこからか鐘の音が聞こえてくる。。。
1ターン目でも、7ターン目でも活躍する1マナクリーチャーだ。
レジェンドだが、アグレッシブな赤ならば、2,3枚は入れてリスクを負うだけの価値がある。

赤の構築用カードTOP3

3.焙り焼き
2.激憤の巫師・鐘突きのズルゴ
1.ドラゴンの餌

激憤の巫師と鐘突きのズルゴは甲乙つけがたいので、4枚選ばせてもらった。
そして焙り焼きは優秀な火力だ。
他にも今回の赤には、アグレッシブで強力なカードが多く追加されている。
ドラゴンの餌と焙り焼きはトークンデッキや赤白ミッドレンジで活躍するし、他の色よりも得たものが多い。

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